「IIJmioとpovoの併用が最強って聞くけど、どう組み合わせるとお得なの?」——デュアルSIMの定番として名前が挙がる組み合わせですが、IIJmio側の選び方次第で、月額が大きく変わります

先に結論をお伝えすると、IIJmioは「データ専用eSIM」を選ぶのが正解です。IIJmioには、電話番号を持つ「音声SIM」と、データ通信専用の「データeSIM」の2種類があります。音声機能を切り離すだけで、同じ2GBでも410円安くなります(音声SIM850円 → データeSIM440円)。

povoで電話番号と音声通話を確保できるなら、IIJmio側にわざわざ音声機能を持たせる必要はありません。この組み合わせなら、月440円からドコモ回線とau回線の2系統を持てます

本記事では、料金の仕組みから役割分担、回線選びの注意点、設定手順まで、公式情報(2026年7月時点)をもとに解説します。

本記事は公式発表の料金・制度に基づく解説です。料金・制度は変動するため、最終判断の前に各公式サイトで最新情報をご確認ください。

まず結論:IIJmio×povoはこう組み合わせる

基本の役割分担

IIJmioをデータ通信、povoを音声通話・バックアップにするのが基本形です。

  • IIJmio(データ専用eSIM):日常のデータ通信を担当。安価な料金で必要な容量を選べる
  • povo(基本0円):電話番号を持ち、音声通話を担当。データはトッピングで補強も可能

3つの質問で判断できます

  1. IIJmioで電話番号は必要ない? → はいならデータ専用eSIMを選ぶ(音声SIMより410円安い)
  2. 通信障害への備えが欲しい? → はいならIIJmioはドコモ回線、povoはau回線で系統を分ける
  3. データ量にムラがある? → はいなら普段はIIJmio、多く使う日だけpovoにトッピング

データ専用eSIMが安い理由:音声を切るだけで410円引き

ここが本記事で最も伝えたいポイントです。IIJmioには、同じデータ容量でも「音声SIM」と「データ専用eSIM」の2種類の料金があります。

データ容量 音声SIM データ専用eSIM 差額
2GB 850円 440円 410円安い
5GB 950円 650円 300円安い
10GB 1,400円 1,050円 350円安い
15GB 1,600円 1,430円 170円安い
25GB 2,000円 1,650円 350円安い
35GB 2,400円 2,240円 160円安い

なぜこの差が生まれるかというと、音声通話機能(電話番号・SMS)を持つには、通話設備の利用料がかかるためです。データ通信だけに絞れば、その分がまるごと不要になります。

povoが電話番号と音声通話を担当してくれるなら、IIJmio側は音声機能が不要です。だからこそ、この併用ではデータ専用eSIMを選ぶのが合理的なのです。

なお、データ専用eSIMはドコモ回線のみ対応で、au回線は選べません(音声SIMはドコモ・auどちらも選べます)。この点は後述する「回線の冗長化」に関わるので覚えておいてください。

料金シミュレーション

IIJmio データ専用eSIMの料金

データ容量 月額
2GB 440円
5GB 650円
10GB 1,050円
15GB 1,430円
25GB 1,650円
35GB 2,240円

※別途eSIM発行手数料220円がかかります。

povoの主なトッピング

トッピング 料金
データ使い放題(24時間) 330円
データ3GB(30日間) 990円
5分かけ放題 550円
トッピングコール(通話定額) 別途

併用時の月額シミュレーション

構成 月額 備考
IIJmio 2GB(データ)+povo(音声・待機) 440円 povoは0円維持(180日ルールあり)
IIJmio 5GB(データ)+povo(音声・待機) 650円 通話用にpovoを維持するだけ
上記+povoで通話トッピング利用時 +550円〜 通話を頻繁にする月だけ

月440円という金額は、格安SIM2回線構成としてはかなりの低コストです。電話番号を持ちながら、ドコモ回線とau回線の両方を確保できます。

データ量が足りなくなった場合は、IIJmioのプランを上げる、またはpovoに「データ使い放題(24時間・330円)」を足して一時的にしのぐ、という調整も可能です。

povoの維持費:180日ルールに注意

povoは基本料0円ですが、完全に放置し続けることはできません

180日間、有料トッピングを一度も購入しないと、利用停止や契約解除の対象になる可能性があります

維持方法 費用
半年に1回、データ使い放題(6時間)を購入 250円
年間の維持費 500円(月あたり約42円)

この併用では、povoを音声通話用に使っている場合、通話をすれば自然と有料利用が発生するため、180日ルールを気にする場面は少ないかもしれません。ただし、通話をほとんどしない月が続く場合は、この250円のトッピングで維持してください。

回線の冗長化:組み合わせ方に注意

IIJmioとpovoを併用する意味の一つは、異なる系統の回線を持てることです。ただし、IIJmio側の選び方によっては、この効果が薄れるので注意してください。

  • povo:au回線(MNO・自社回線)
  • IIJmio 音声SIM:ドコモ回線 または au回線を選択可能
  • IIJmio データ専用eSIMドコモ回線のみ

データ専用eSIMを選ぶ場合、自動的にドコモ回線になるため、povo(au)とは別系統になり、通信障害対策としてそのまま機能します

一方、もしIIJmioの音声SIMを使う場合は、au回線を選ばないよう注意してください。povoと同じau系統になってしまうと、片方に障害が起きたときにもう片方も影響を受ける可能性があり、冗長化の意味が薄れます。

データ専用eSIM×povoの組み合わせなら、「ドコモ回線」と「au回線」がそのまま自然に分かれるため、特に意識しなくても通信障害対策になっているのが利点です。

通信速度:どちらも安定した水準

参考として、平日昼の実測速度を紹介します。

時間帯 IIJmio
昼(平日12時台) 約15.61Mbps

IIJmioの実測値(みんなのネット回線速度・直近3ヶ月/2026年7月時点)は、平日昼で約15.61Mbpsです。標準画質の動画やSNSには十分な速度です。

povoはau直営のMNO(自社回線)のため、混雑時間帯でも比較的安定した速度を保ちやすい傾向があります。データ通信が多い時間帯だけpovoに切り替えるという使い方も、速度面で有効な選択肢になります。

設定の流れ

1. 対応端末を確認する デュアルSIM対応(物理SIM+eSIM、またはeSIM×2)が必要です。iPhoneはXS以降が対応しています。

2. povoを契約する 基本0円で契約でき、事務手数料もかかりません。ここで電話番号を確保します。

3. IIJmioのデータ専用eSIMを契約する 必要なデータ容量を選びます。eSIM発行手数料が220円かかります。

4. 回線を設定する 「モバイルデータ通信=IIJmio」「音声通話=povo」と設定します。iPhoneはAPN設定不要で、SIMを認識すればすぐ使えます。

5. データ不足時の対応を決めておく IIJmioのデータを使い切ったら、povoの「データ使い放題(24時間・330円)」で一時的に補う、という運用パターンを決めておくとスムーズです。

併用のデメリット・注意点

正直にお伝えします。

データ専用eSIMには電話番号がない

IIJmio側は完全にデータ専用のため、このSIM単体では電話番号を持てません。SMS認証が必要なサービスなどは、povo側の番号を使う前提になります。

au回線を選びたい場合は音声SIMが必要

「IIJmioでau回線を使いたい」という場合は、データ専用eSIMではなく音声SIMを選ぶ必要があります。ただし、その場合は前述のとおりpovoと同系統になる点に注意してください。

電話番号は1つ(povo側)になる

IIJmio側に番号がないため、実質的な電話番号はpovoの1つです。2つの番号を使い分けたい場合は、IIJmioも音声SIMを選ぶ必要があります(その場合は料金が上がります)。

180日ルールを忘れない

通話利用が少ない月が続く場合は、povoのトッピング購入を忘れないようにしてください。

よくある質問(FAQ)

Q1. IIJmioはデータ専用eSIMと音声SIM、どちらを選べばいいですか? povoで電話番号と音声通話を確保するなら、IIJmioは音声機能が不要なのでデータ専用eSIMを選んでください。同じ2GBでも音声SIMより410円安くなります(850円→440円)。

Q2. データ専用eSIMだと電話番号は持てませんか? 持てません。このSIMは完全にデータ通信専用です。電話番号が必要な場合は、povo側の番号を使うか、IIJmioで音声SIMを選ぶ必要があります。

Q3. povoは本当に0円で維持できますか? 基本料は0円ですが、180日間まったく有料トッピングを購入しないと利用停止の対象になります。半年に1回、データ使い放題(6時間・250円)を買えば維持でき、年間500円(月42円ほど)で済みます。povoを通話用にしている場合は、通話利用で自然と条件を満たせることが多いです。

Q4. 通信障害対策になりますか? なります。IIJmioのデータ専用eSIMはドコモ回線、povoはau回線なので、自動的に異なる系統の回線を持つことになります。片方に障害が起きても、もう片方で通信を続けられます。

Q5. IIJmioでau回線を選ぶことはできますか? 音声SIMならau回線も選べますが、データ専用eSIMはドコモ回線のみです。またau回線を選ぶ場合、povo(au)と同系統になり、通信障害対策としての効果が薄れる点に注意してください。

Q6. データが足りなくなったらどうすればいいですか? IIJmioのプランを上位に変更するか、povoに「データ使い放題(24時間・330円)」を追加して一時的にしのぐ方法があります。データ量にムラがある人は、povo側で調整する運用が柔軟です。

まとめ

IIJmioとpovoの併用は、「データ専用eSIMを選ぶ」ことで真価を発揮する組み合わせです。

  • IIJmioは「データ専用eSIM」を選ぶ(音声SIMより410円安く、povoが音声を担当するなら不要な機能)
  • povoは基本0円で音声通話・電話番号を担当(180日ルールに注意)
  • IIJmioデータ専用eSIM=ドコモ、povo=auで自然に回線が分かれ、通信障害対策になる

月440円という金額で、電話番号を維持しながらドコモ・au2回線を持てます。「音声機能を切り離す」という発想を知っているかどうかで、月々の負担が大きく変わる組み合わせです。

料金・制度は変動するため、最終確認はIIJmio公式サイトpovo公式サイトで行ってください。

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