「IIJmioと日本通信SIM、どっちが安いの?」——どちらもドコモ回線を使える老舗の格安SIMで、料金の安さで並べて検討される2社です。

先に結論をお伝えすると、この2社は得意なデータ量と使い方がはっきり分かれます。ざっくり言えば、2〜5GBの小容量や端末もセットで買いたいならIIJmio、10GB以上使う人や通話もするなら日本通信SIMです。

理由はシンプルです。日本通信SIMの「20GB+通話込みで1,390円」が強力で、IIJmioの10GB(1,400円・通話別)とほぼ同額なのに、容量は2倍で通話まで付くからです。一方でIIJmioは容量の刻みが細かく、端末セールやデータシェアという独自の武器があります。

本記事では、両社の公式料金と「みんなのネット回線速度」の実測データ(いずれも2026年7月時点)をもとに、データ量・通話・端末購入の3つの軸で整理します。

本記事は公式発表の料金と第三者の速度測定データに基づく比較です。料金・速度・キャンペーンは変動するため、最終判断の前に各公式サイトで最新情報をご確認ください。

まず結論:IIJmioと日本通信SIMはこう選ぶ

結論は「データ量・通話・端末購入の3つで決める」です。以下のどれに当てはまるかで判断できます。

IIJmioが向いている人

  • 2〜5GBの小容量をピンポイントで使いたい(容量の刻みが細かい)
  • スマホ本体もセットで安く買いたい(乗り換えセールが強い。日本通信SIMは端末販売なし)
  • 家族や複数端末でデータをシェア・繰り越ししたい
  • ドコモ回線とau回線を選びたい

日本通信SIMが向いている人

  • 10GB以上使う(20GBが1,390円。IIJmioの10GBとほぼ同額で容量2倍)
  • 通話もそこそこする(20GBプランに月70分無料通話が込み)
  • プランで迷いたくない(1GB・20GB・50GBの3つだけでシンプル)
  • 50GBの大容量を安く使いたい(50GBが2,178円)

3つの質問で即決できます

  1. スマホ本体も一緒に買いたい? → はいならIIJmio
  2. 通話をする、または10GB以上使う? → はいなら日本通信SIM
  3. 2〜5GBの小容量や、データシェアが欲しい? → はいならIIJmio

基本スペックの比較一覧

まず全体像です。この2社は「料金プランの構造」が大きく異なります。

項目 IIJmio 日本通信SIM
料金プランの刻み 2〜55GBの8段階(細かい) 1GB・20GB・50GBの3段階
最安月額 850円(2GB) 290円(1GB)
中容量の強み 20GB=1,390円(通話込み)
通話料 11円/30秒 11円/30秒
無料通話込みプラン なし(別オプション) あり(20GBに月70分無料通話)
対応回線 ドコモ・au ドコモ
昼の実測速度 約15.61Mbps 約18.68Mbps
データ繰り越し あり あり
データシェア あり なし
端末セット販売 強い(セール多数) なし
eSIM 対応 対応

差がつくのは料金構造・通話・端末・データシェアです。以下で順に見ていきます。

料金:プランの構造がそもそも違う

IIJmioと日本通信SIMは、料金プランの作りが正反対です。ここを理解すると選び方が一気に明確になります。

IIJmioの料金(ギガプラン・音声SIM)

IIJmioは容量の刻みが細かく、2GBから55GBまで8段階から選べます。

データ量 月額
2GB 850円
5GB 950円
10GB 1,400円
15GB 1,600円
25GB 2,000円
35GB 2,400円

日本通信SIMの料金

日本通信SIMは3プランだけとシンプルです。そのかわり、20GBと50GBには通話が最初から含まれます

プラン データ量 月額 通話
合理的シンプル290 1GB 290円 11円/30秒
合理的みんなのプラン 20GB 1,390円 月70分無料 or 5分かけ放題込み
合理的50GBプラン 50GB 2,178円 月70分無料 or 5分かけ放題込み

データ量別の直接対決

同じ容量帯で並べると、境目がはっきり見えます。括弧内は、その容量をカバーする一つ上のプランです。

使いたい量 IIJmio 日本通信SIM 安いほう
1GB (2GB)850円 290円 日本通信(560円差)
2〜3GB 850円 (20GB)1,390円 IIJmio
5GB 950円 (20GB)1,390円 IIJmio(440円差)
10GB 1,400円 (20GB)1,390円 日本通信(ほぼ同額なのに容量2倍+通話込み)
15GB 1,600円 (20GB)1,390円 日本通信(210円差)
20GB (25GB)2,000円 1,390円 日本通信(610円差)
25GB 2,000円 (50GB)2,178円 IIJmio(178円差)
35GB 2,400円 (50GB)2,178円 日本通信
50GB (55GB)— 2,178円 日本通信

読み取れることは3つあります。

①1GBの最小構成は日本通信SIMが圧倒的です。290円という月額は、IIJmioの最安(2GB・850円)の半額以下。ほとんど使わないサブ回線なら日本通信SIMの一択です。

②2〜5GBの小容量はIIJmioが安いです。日本通信SIMは1GBの次が20GBまで飛ぶため、この帯に選択肢がありません。少しだけ使いたい人はIIJmioが有利です。

③10GB以上は日本通信SIMの20GBプランが刺さります。ここが最大のポイントです。IIJmioには20GBプランが存在せず、10GB(1,400円)や15GB(1,600円)を選ぶことになります。一方、日本通信SIMは**20GBを1,390円(しかも通話込み)**で提供しています。10GB同士で比べると価格差はわずか10円ですが、同じ料金で容量は2倍、さらに月70分の無料通話まで付くため、10GB前後を使う人には日本通信SIMが圧倒的にお得です。

通話:日本通信の「通話込み1,390円」が強い

通話は、素の通話料は同じですが、「無料通話が最初から込み」なのは日本通信SIMだけという差があります。

項目 IIJmio 日本通信SIM
通話料 11円/30秒 11円/30秒
無料通話込みプラン なし 20GB・50GBに月70分無料 or 5分かけ放題込み
5分かけ放題 500円(別オプション) プランに込み
10分かけ放題 700円(別オプション)
完全かけ放題 1,400円(別オプション) +1,600円

ポイントは2つです。

①素の通話料は同じ11円/30秒です。かけ放題を付けずに使うなら、通話料そのものに差はありません。

②日本通信SIMは中容量プランに通話が込みです。「合理的みんなのプラン(20GB・1,390円)」には月70分無料通話または5分かけ放題が最初から含まれます。IIJmioで同じことをすると、容量のプラン料金に加えてかけ放題オプション(5分500円など)が別途かかります。データも通話もそこそこ使う人は、日本通信SIMの1つのプランで完結するのが強みです。

一方、IIJmioはかけ放題の種類が豊富です。10分かけ放題が700円、完全かけ放題が1,400円と、長めの通話をよくする人には選択肢があります。通話スタイルが決まっている人はIIJmioのオプションで細かく最適化できます。

通信速度:どちらも昼は遅い。決定打にはならない

速度は、両社ともドコモ回線を借りて運用するMVNO(格安SIM)なので、平日の昼に落ちるという共通の弱点があります。ここで無理に優劣をつける必要はありません(IIJmio日本通信SIMの実測データ)。

時間帯 IIJmio 日本通信SIM
昼(平日12時台) 約15.61Mbps 約18.68Mbps

数字上は日本通信SIMがやや速いものの、どちらも平日昼は15〜19Mbps台です。これは大手キャリアから回線を借りるMVNO共通の弱点で、利用者が集中する昼休みに混雑するためです。

15Mbpsあれば標準画質の動画やSNSは問題なく使えます。ただし「昼に高画質動画を快適に見たい」という要望には、どちらも応えきれない点は正直にお伝えしておきます。昼はWi-Fi環境にいることが多い人なら、この弱点はあまり気になりません。

IIJmioだけの強み:端末セットとデータシェア

料金以外でIIJmioを選ぶ理由は、日本通信SIMにはない次の武器です。

スマホのセット購入・セールが強い

IIJmioは乗り換え時の端末セールが充実しており、格安SIM業界でも屈指の安さでスマホが手に入ることがあります。SIMと一緒にスマホを買い替えたい人には、この一点だけでIIJmioを選ぶ価値があります。

日本通信SIMは端末を販売していないため、端末セット購入を前提にするなら比較対象になりません。手持ちの端末をそのまま使う人向けです。

日本通信SIMに端末セットはある?

結論から言うと、日本通信SIMは端末セットを販売していません。SIMカード(またはeSIM)のみの契約となり、スマホは自分で別途用意する必要があります。「日本通信 端末セット」で検索して探している場合、日本通信SIM単体では見つからないのはこのためです。端末もセットで安く手に入れたいなら、端末セールが充実しているIIJmioが候補になります。

データのシェアと繰り越し

IIJmioは余ったデータを翌月に繰り越せるうえ、複数のSIM間でデータをシェアできます。家族で複数回線を契約する場合や、スマホとタブレットの2台持ちをする場合に無駄が出ません。

日本通信SIMもデータ繰り越しには対応していますが、シェア機能はありません。

ドコモ回線とau回線を選べる

IIJmioはドコモ回線とau回線の2種類に対応しています。日本通信SIMはドコモ回線のみです。今使っている端末の対応回線に合わせて選べるのは、IIJmioの地味ながら実用的な利点です。

日本通信SIMだけの強み:シンプルさと通話込みコスパ

対する日本通信SIMの強みは、「わかりやすさ」と「20GB・50GBの圧倒的コスパ」です。

プランが3つだけで迷わない

日本通信SIMのプランは1GB・20GB・50GBの3つだけです。IIJmioの8段階と違い、「少し使う・普通に使う・たくさん使う」で直感的に選べます。格安SIMの料金プランは複雑になりがちですが、日本通信SIMは選ぶ段階でつまずきません。

20GB・50GBの通話込みコスパ

前述のとおり、**20GBで1,390円(通話込み)、50GBで2,178円(通話込み)**という料金は、中〜大容量帯では他社が簡単に真似できない水準です。特に「毎月20GB前後を使い、通話もそこそこする」という平均的な使い方には、日本通信SIMの合理的みんなのプランが最もはまります。

3つの質問で選ぶ

ここまでの内容を、意思決定の順番に整理します。上から順に答えていけば結論が出ます。

質問1:スマホ本体も一緒に買いたいですか?はいならIIJmio。端末セールは日本通信SIMにはない強みで、SIMとセットで買うなら迷う理由がありません。

質問2:通話をする、または10GB以上使いますか?はいなら日本通信SIM。20GB+月70分無料通話で1,390円は、IIJmioの10GB単体(1,400円)とほぼ同額で、容量は2倍・通話まで込みです。

質問3:2〜5GBの小容量、またはデータシェアが欲しいですか?はいならIIJmio。日本通信SIMは1GBの次が20GBまで飛ぶため、小容量を細かく選びたい人やデータをシェアしたい人はIIJmioが向いています。

それでも迷う場合は、毎月のデータ量を基準にしてください。10GBを超えるかどうかが最大の分かれ目です。10GB以下ならIIJmioの細かい容量、10GB以上なら日本通信SIMの20GBプランが軸になります。

よくある質問(FAQ)

Q1. 結局どっちがおすすめ? 2〜5GBの小容量や端末もセットで買いたいならIIJmio、10GB以上使う人や通話もするなら日本通信SIMです。特に20GB前後を使うなら、通話込み1,390円の日本通信SIMが有力です。

Q2. 料金が安いのはどっち? データ量によります。1GBと10GB以上は日本通信SIM、2〜5GBの小容量と25GBちょうどはIIJmioが安くなります。日本通信SIMの20GBプランがIIJmioの10GBとほぼ同額(10円差)で容量2倍・通話込みなのが効いています。

Q3. 速度が速いのはどっち? 平日昼は日本通信SIM(約18.68Mbps)がIIJmio(約15.61Mbps)よりやや速いです。ただし両社ともドコモ回線のMVNOで昼は15〜19Mbps台に落ちるため、速度で選ぶ決め手にはなりません。

Q4. 通話が多いのですが、どちらがいいですか? 使い方で変わります。20GB前後を使い通話もするなら、無料通話込みの日本通信SIM(みんなのプラン)が有利です。長い通話が多いなら、10分かけ放題700円や完全かけ放題1,400円が選べるIIJmioも候補になります。

Q5. スマホ本体も一緒に買いたいのですが? IIJmio一択です。IIJmioは乗り換え時の端末セールが強く、SIMとセットで安く買えます。日本通信SIMは端末を販売していないため、手持ちの端末を使う人向けです。

Q6. 家族で使うならどっち? IIJmioが向いています。複数のSIM間でデータをシェアできるため、家族で容量を融通し合えます。日本通信SIMにはデータシェア機能がありません。

Q7. 日本通信SIMに端末セットはありますか? ありません。日本通信SIMはSIMカード(またはeSIM)のみの提供で、端末とのセット販売はしていません。スマホもセットで安く手に入れたい場合は、端末セールが充実しているIIJmioを検討してください。

まとめ

IIJmioと日本通信SIMは、得意なデータ量と使い方がはっきり分かれる2社です。

  • IIJmioがおすすめ:2〜5GBの小容量/スマホもセットで買いたい/データをシェアしたい/容量を細かく選びたい
  • 日本通信SIMがおすすめ:10GB以上使う/通話もそこそこする/20GBか50GBを通話込みで安く使いたい/プランで迷いたくない
  • 迷うなら:毎月のデータ量が10GBを超えるかどうかで判断する

IIJmioは端末セットとデータシェア、日本通信SIMは20GB通話込みのコスパ。この違いを押さえれば、あなたの使い方に合うほうが見えてきます。

料金・速度・キャンペーンは変動するため、最終確認はIIJmio公式サイト日本通信SIM公式サイトで行ってください。

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