「mineoと日本通信SIM、どっちが安いの?」——どちらも老舗のMVNO(格安SIM)で、料金の安さで名前が挙がる2社です。

先に結論をお伝えすると、この2社は料金の考え方がまったく違います日本通信SIMは「20GB+通話込みで1,390円」という総額の安さが武器で、mineoは「データを使い切っても最大3Mbpsで使い放題」という粘り強さが武器です。

つまり、毎月のデータ量がはっきり決まっているなら日本通信SIM、月によってムラがある・使い切る不安をなくしたいならmineoという選び方になります。

本記事では、両社の公式料金と「みんなのネット回線速度」の実測データ(いずれも2026年7月時点)をもとに、競合記事があまり触れていない「データを使い切った後どうなるか」まで踏み込んで整理します。

本記事は公式発表の料金と第三者の速度測定データに基づく比較です。料金・速度・キャンペーンは変動するため、最終判断の前に各公式サイトで最新情報をご確認ください。

まず結論:mineoと日本通信SIMはこう選ぶ

結論は「データ量が読めるかどうか」で決まります。以下のどれに当てはまるかで判断できます。

日本通信SIMが向いている人

  • 毎月のデータ量が20GB以内で安定している
  • 通話もそこそこする(20GBプランに月70分無料通話が込み)
  • とにかく総額を安くしたい(20GB+通話込みで1,390円)
  • プランで迷いたくない(1GB・20GB・50GBの3つだけ)

mineoが向いている人

  • 月によってデータ量にムラがある(使い切っても最大3Mbpsで粘れる)
  • ドコモ・au・ソフトバンクから回線を選びたい
  • 動画や音楽を垂れ流したい(速度は控えめでも通信量を気にしたくない)
  • 店舗で相談したい、独自サービス(パケットギフト等)に魅力を感じる

3つの質問で即決できます

  1. 毎月20GB以内で収まり、通話もする? → はいなら日本通信SIM
  2. データを使い切る月がある、または通信量を気にしたくない? → はいならmineo
  3. au・ソフトバンク回線を使いたい? → はいならmineo

基本スペックの比較一覧

まず全体像です。この2社は「データを使い切った後の設計」が根本的に違います。

項目 mineo 日本通信SIM
料金体系 容量を選ぶ5段階 1GB・20GB・50GBの3段階
最安月額 1,298円(3GB) 290円(1GB)
中容量の強み 20GB=1,390円(通話込み)
使い切った後 最大1〜3Mbpsで使い放題 低速(制限)
通話料 22円/30秒 11円/30秒
無料通話込みプラン なし(有料オプション) あり(20GBに月70分無料)
対応回線 ドコモ・au・ソフトバンク ドコモ
昼の実測速度 約21.1Mbps 約18.68Mbps
データ繰り越し あり あり
独自サービス パケットギフト・マイネ王
店舗サポート あり なし(オンライン中心)

差がつくのは料金・データ超過後の挙動・通話・対応回線の4点です。以下で順に見ていきます。

料金:日本通信の「20GB通話込み1,390円」が強力

料金だけを見ると、日本通信SIMが明確に安くなります。

日本通信SIMの料金

日本通信SIMは3プランだけとシンプルです。そのかわり、20GBと50GBには通話が最初から含まれます

プラン データ量 月額 通話
合理的シンプル290 1GB 290円 11円/30秒
合理的みんなのプラン 20GB 1,390円 月70分無料 or 5分かけ放題込み
合理的50GBプラン 50GB 2,178円 月70分無料 or 5分かけ放題込み

mineoの料金(マイピタ・デュアルタイプ)

mineoは容量を選ぶ5段階です。音声通話とデータがセットの「デュアルタイプ」の料金は次のとおりです。

データ量 月額
3GB 1,298円
7GB 1,518円
15GB 1,958円
30GB 2,178円
50GB 2,948円

データ量別の直接対決

同じ容量帯で並べると、差がはっきり見えます。括弧内は、その容量をカバーするプランです。

使いたい量 mineo 日本通信SIM 安いほう
1GB (3GB)1,298円 290円 日本通信(1,008円差)
3GB 1,298円 (20GB)1,390円 mineo(92円差)
7GB 1,518円 (20GB)1,390円 日本通信(128円差+容量3倍)
15GB 1,958円 (20GB)1,390円 日本通信(568円差)
20GB (30GB)2,178円 1,390円 日本通信(788円差)
30GB 2,178円 (50GB)2,178円 同額(日本通信は50GB)
50GB 2,948円 2,178円 日本通信(770円差)

読み取れることは3つあります。

①ほぼ全ての容量帯で日本通信SIMが安いです。特に20GBでは788円、50GBでは770円もの差がつきます。しかも日本通信SIMには通話(月70分無料または5分かけ放題)が含まれているため、実質的な差はさらに広がります。

②唯一mineoが安いのは3GBちょうどです。ただし差は92円と小さく、決め手にはなりません。

③1GBの最小構成は日本通信SIMが圧倒的です。290円という月額は、mineoの最安(3GB・1,298円)の4分の1以下。ほとんど使わないサブ回線なら日本通信SIMの一択です。

では、料金で負けているmineoを選ぶ理由はどこにあるのか。次章がこの記事の核心です。

mineoの本当の強み:使い切っても「粘れる」

ここが両社の最も重要な違いです。データを使い切った後の挙動がまったく違います

日本通信SIM:使い切ったら低速になる

日本通信SIMは、契約したデータ量を使い切ると通信速度が大きく制限されます。追加で使いたい場合は、データをチャージして買い足す必要があります。「20GBで足りる」という前提が崩れると、途端に不便になる設計です。

mineo:使い切っても最大1〜3Mbpsで使い放題

一方mineoは、データを使い切った後も一定速度で通信し続けられます。これが「パケット放題」というサービスです。

プラン 使い切った後の速度 オプション料金
マイピタ 3GB・7GB 最大1Mbps 無料(プランに付帯)
マイピタ 15GB以上 最大3Mbps 無料(プランに付帯)

ポイントは、これがプランに無料で付いてくることです(単体で加入する場合は月385円)。

最大3Mbpsという速度は、標準画質の動画視聴やSNS、音楽ストリーミングであれば十分に実用的です。つまりmineoの15GB以上のプランは、実質的に「15GBまでは高速、それ以降は3Mbpsで使い放題」という構造になっています。

なお、この速度は2025年11月〜12月の改定で強化されたもので、以前の1.5Mbpsから3Mbpsに増速されています。古い情報を紹介している記事も多いため、注意してください。

この違いが効く人・効かない人

**mineoが効くのは「データ量にムラがある人」**です。「普段は10GBで足りるけど、出張や旅行の月は25GB使う」という人の場合、日本通信SIMだと20GBを超えた時点で低速になりますが、mineoなら3Mbpsで粘れます。

逆に、毎月のデータ量が安定していて20GB以内に収まる人なら、この機能に価値を感じないでしょう。その場合は素直に日本通信SIMのほうが安く済みます。

通話:日本通信は「込み」、mineoは「別料金」

通話は、料金・オプションともに日本通信SIMが有利です。

項目 mineo 日本通信SIM
通話料 22円/30秒 11円/30秒
無料通話込みプラン なし 20GB・50GBに月70分無料 or 5分かけ放題込み
10分かけ放題 550円
完全かけ放題 1,210円 +1,600円

ポイントは2つです。

①素の通話料は日本通信SIMが半額です。mineoの22円/30秒に対し、日本通信SIMは11円/30秒。かけ放題を付けずに使うなら日本通信SIMが安くなります。

②日本通信SIMは中容量プランに通話が込みです。「合理的みんなのプラン(20GB・1,390円)」には月70分無料通話または5分かけ放題が最初から含まれます。mineoで同じことをすると、プラン料金に加えて10分かけ放題550円が別途かかります。

たとえば「20GB+短時間の通話」という使い方なら、日本通信SIMは1,390円で完結しますが、mineoは30GBプラン2,178円+550円=2,728円となり、1,300円以上の差がつきます。

一方、完全かけ放題だけはmineoが安いです。mineoの1,210円に対し、日本通信SIMは+1,600円。長電話が非常に多い人はmineoも選択肢になります。

通信速度:実測ではmineoがやや速い

速度は、両社ともMVNOなので平日の昼に落ちるという共通の弱点があります。ただし実測値には差があります。

時間帯 mineo 日本通信SIM
昼(平日12時台) 約21.1Mbps 約18.68Mbps

mineo日本通信SIMの実測値(みんなのネット回線速度・直近3ヶ月/2026年7月時点)を比べると、昼はmineoが約2.4Mbps速いという結果です。ただし、どちらも20Mbps前後なので体感差は大きくありません。

20Mbpsあれば標準画質の動画やSNSは問題なく使えます。ただし「昼休みに高画質動画を快適に見たい」という要望には、どちらも応えきれない場面があります。

速度で選ぶなら、実測値の差よりも「使い切った後どうなるか」を見るべきです。前述のとおり、mineoは使い切っても3Mbpsで粘れるため、月末に速度がゼロになる不安がありません。

mineoだけの強み

料金以外でmineoを選ぶ理由は、次の3点です。

ドコモ・au・ソフトバンクから選べる

mineoは3キャリアすべての回線に対応しています(料金は同額)。日本通信SIMはドコモ回線のみです。

これが効くのは、今使っている端末をそのまま使いたい場合や、自宅・職場でつながりやすい回線を選びたい場合です。auやソフトバンクで買った端末をそのまま使いたいなら、mineoのほうが確実です。

パケットギフト・マイネ王などの独自サービス

mineoには、余ったデータを他のユーザーに贈れる「パケットギフト」や、ユーザー同士が交流するコミュニティ「マイネ王」があります。家族間でデータを融通したり、コミュニティで情報交換したりできるのは、日本通信SIMにはない魅力です。

店舗で相談できる

mineoは全国に店舗があり、契約や設定の相談を対面でできます。日本通信SIMはオンライン中心のため、「初めての格安SIMで不安」という人にはmineoが安心です。

日本通信SIMだけの強み

対する日本通信SIMの強みは、「わかりやすさ」と「総額の安さ」です。

プランが3つだけで迷わない

日本通信SIMのプランは1GB・20GB・50GBの3つだけです。「少し使う・普通に使う・たくさん使う」で直感的に選べます。mineoはマイピタ5段階に加えてマイそくやオプションもあり、選ぶ段階で悩みがちです。

20GB・50GBの通話込みコスパ

前述のとおり、**20GBで1,390円(通話込み)、50GBで2,178円(通話込み)**という料金は、中〜大容量帯では他社が簡単に真似できない水準です。「毎月20GB前後を使い、通話もそこそこする」という平均的な使い方には、日本通信SIMが最もはまります。

3つの質問で選ぶ

ここまでの内容を、意思決定の順番に整理します。

質問1:毎月20GB以内で収まり、通話もしますか?はいなら日本通信SIM。20GB+月70分無料通話で1,390円は、mineoの同等構成より1,300円以上安くなります。

質問2:データを使い切る月がありますか?または通信量を気にせず使いたいですか?はいならmineo。使い切っても最大3Mbps(15GB以上のプラン)で使い放題になるため、月末に通信できなくなる不安がありません。

質問3:au・ソフトバンク回線を使いたいですか?はいならmineo。3キャリアから選べるのはmineoだけです。日本通信SIMはドコモ回線のみです。

それでも迷う場合は、料金を優先するなら日本通信SIM、安心感を優先するならmineoです。日本通信SIMは「使う量が読めている人」向け、mineoは「読めない人」向けと考えると分かりやすくなります。

よくある質問(FAQ)

Q1. 結局どっちがおすすめ? 毎月20GB以内で通話もするなら日本通信SIM、データ量にムラがある・使い切る不安をなくしたいならmineoです。料金だけなら日本通信SIMがほぼ全帯で安くなります。

Q2. 料金が安いのはどっち? 日本通信SIMです。20GBで788円差、50GBで770円差と、ほぼ全ての容量帯で日本通信SIMが安くなります。唯一3GBちょうどだけmineoが92円安いですが、決め手になる差ではありません。

Q3. データを使い切ったらどうなりますか? ここが最大の違いです。日本通信SIMは低速に制限されチャージが必要ですが、mineoは最大1Mbps(3GB・7GBプラン)または最大3Mbps(15GB以上のプラン)で使い放題になります。この機能はプランに無料で付いてきます。

Q4. 速度が速いのはどっち? 実測では平日昼にmineo(約21.1Mbps)が日本通信SIM(約18.68Mbps)よりやや速いです。ただし両社ともMVNOで昼は20Mbps前後に落ちるため、体感差は大きくありません。

Q5. 通話が多いのですが、どちらが安くなりますか? 使い方で変わります。短時間の通話が中心なら、無料通話込みの日本通信SIM(みんなのプラン)が有利です。逆に完全かけ放題が必要なら、mineo(1,210円)が日本通信SIM(+1,600円)より安くなります。

Q6. 今使っているスマホはそのまま使えますか? mineoのほうが対応の幅が広いです。ドコモ・au・ソフトバンクの3回線から選べるため、どのキャリアで買った端末でも合う回線を選べます。日本通信SIMはドコモ回線のみのため、事前に動作確認済み端末一覧をご確認ください。

まとめ

mineoと日本通信SIMは、「総額の安さ」と「使い切っても粘れる安心感」のどちらを取るかで選び分ける2社です。

  • 日本通信SIMがおすすめ:毎月20GB以内で安定している/通話もそこそこする/総額を最優先したい/プランで迷いたくない
  • mineoがおすすめ:データ量にムラがある/使い切る不安をなくしたい/au・ソフトバンク回線を使いたい/店舗で相談したい
  • 迷うなら:毎月のデータ量が読めるかどうかで判断する

料金だけならほぼ全帯で日本通信SIMが安く、特に20GB通話込み1,390円は強力です。一方でmineoの「使い切っても最大3Mbpsで使い放題」は、データ量が読めない人にとって料金差を上回る価値があります。

料金・速度・キャンペーンは変動するため、最終確認はmineo公式サイト日本通信SIM公式サイトで行ってください。

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