「NUROモバイルと日本通信SIM、結局どっちが安いの?」——どちらも格安SIMの中では屈指の安さで知られる2社ですが、比較記事によって「日本通信SIMが安い」「NUROモバイルが安い」と結論がバラバラで混乱しやすい組み合わせです。

先に結論をお伝えすると、これは「どちらかが常に安い」のではなく、使うデータ量によって有利不利が逆転するという構造になっています。

具体的には、1〜3GBの少量と20GB以上の中〜大容量は日本通信SIM、5〜15GBの中容量はNUROモバイルが安いという、いわば「U字型」の料金構造です。日本通信SIMは1GBプランに超過料金(220円/GB)を上乗せする仕組みのため、使う量によって割高にも割安にもなるのが理由です。

本記事では、超過料金まで含めた実額でこのU字構造を検証し、通話・速度の実測データもあわせて比較します。

本記事は公式発表の料金と第三者の速度測定データに基づく比較です。料金・速度・キャンペーンは変動するため、最終判断の前に各公式サイトで最新情報をご確認ください。

まず結論:NUROモバイルと日本通信SIMはこう選ぶ

日本通信SIMが向いている人

  • 月1〜3GBしか使わない(290円〜、超過込みでもNUROより安い)
  • 20GB以上使う、または通話を多めにする(20GB・50GBプランに通話込み)
  • ドコモ回線で確実にエリアをカバーしたい
  • 昼の速度低下を少しでも抑えたい

NUROモバイルが向いている人

  • 月5〜15GBのちょうど中間くらいを使う(段階制プランがはまる)
  • 通話をそこそこする(半額の11円/30秒、アプリ不要)
  • スマホ本体もセットで買いたい
  • ドコモ・au・ソフトバンクから回線を選びたい

3つの質問で判断できます

  1. 月に使うデータ量はだいたい何GB?1〜3GBか20GB以上なら日本通信SIM5〜15GBならNUROモバイル
  2. スマホ本体もセットで買いたい? → はいならNUROモバイル(日本通信SIMは端末販売なし)
  3. 回線を選びたい(au・ソフトバンクも使いたい)? → はいならNUROモバイル(日本通信SIMはドコモ回線のみ)

基本スペックの比較一覧

項目 NUROモバイル 日本通信SIM
料金プラン 段階制4プラン+NEOプラン2種 1GBプラン(超過220円/GB)+20GB/50GB
最安月額 792円(3GB) 290円(1GB)
通話料 11円/30秒(アプリ不要) 11円/30秒(1GBプラン)
通話込みプラン かけ放題は別料金 20GB・50GBに5分かけ放題込み
対応回線 ドコモ・au・ソフトバンクから選択 ドコモ回線のみ
端末セット購入 できる できない
データ繰り越し あり なし(超過分は都度追加)
昼の実測速度 約14.03Mbps 約18.98Mbps
店舗サポート なし(オンライン中心) なし(オンライン中心)

一見スペックだけならNUROモバイルが優勢に見えますが、料金は容量帯によって逆転するのが最大のポイントです。次の章で詳しく見ていきます。

料金:容量帯によって有利不利が逆転する

ここが本記事で最も伝えたい内容です。両社の料金体系はまったく違う設計になっています。

NUROモバイルの料金

プラン データ容量 月額(税込)
バリュープラス(VS) 3GB 792円
バリュープラス(VM) 5GB 990円
バリュープラス(VL) 10GB 1,485円
バリュープラス(VLL) 15GB 1,790円
NEOプラン 35GB 2,699円
NEOプランW 55GB 3,980円

日本通信SIMの料金

プラン データ容量 月額(税込)
合理的シンプル290 1GB 290円(超過後は1GBごとに+220円、最大100GBまで)
合理的みんなのプラン 20GB 1,390円(5分かけ放題込み)
合理的50GBプラン 50GB 2,178円(5分かけ放題込み)

データ量別の実額シミュレーション

日本通信SIMの「合理的シンプル290」は超過課金の仕組みなので、使う量によって実質料金が変わります。ここを織り込んで容量帯ごとに比べると、次のようになります。

使いたい量 日本通信SIM(実額) NUROモバイル 安いほう
1GB 290円 (プランなし) 日本通信SIM
3GB 730円(290+220×2) 792円 日本通信SIM(62円差)
5GB 1,170円(290+220×4) 990円 NURO(180円差)
10GB 2,270円(290+220×9) 1,485円 NURO(785円差)
15GB 3,370円(290+220×14) 1,790円 NURO(1,580円差)
20GB 1,390円(専用プラン) 2,699円(NEO35GB) 日本通信SIM(1,309円差)
50GB 2,178円(専用プラン) 3,980円(NEO W 55GB) 日本通信SIM(1,802円差)

読み取れることは3つあります。

①1〜3GBの少量は日本通信SIMが安いです。超過料金を足しても、3GBなら730円とNUROの792円をわずかに下回ります。

②5〜15GBの中容量はNUROモバイルが明確に安いです。日本通信SIMは超過課金が積み上がるため、15GBでは3,370円と一気に割高になります。この帯域では日本通信SIMの「合理的シンプル290」を使い続けるのは損です。

③20GB以上はまた日本通信SIMが逆転します。専用の「合理的みんなのプラン」「合理的50GBプラン」に切り替わるため、超過課金モデルから解放され、しかも通話(5分かけ放題)まで込みで一気に安くなります。

つまり**「5〜15GBだけNUROモバイルが得意で、それ以外は日本通信SIMが得意」というU字型の構造**です。データ量を自己申告で決め打ちせず、まず自分の実際の使用量を確認してから選ぶことが重要です。

通話:素の通話料は同じ、20GB以上なら日本通信SIMが有利

通話料そのものは、実は両社とも11円/30秒で同水準です(NUROモバイルは全プラン共通、日本通信SIMは「合理的シンプル290」の場合)。ここでは大きな差はありません。

差がつくのはかけ放題の付け方です。

項目 NUROモバイル 日本通信SIM
5分かけ放題 490円(別料金) 20GB・50GBプランに標準で込み
完全かけ放題 1,430円 1,600円(合理的シンプル290に追加)

日本通信SIMの20GB・50GBプランは、5分かけ放題(または月70分無料通話)がプラン料金に最初から含まれています。つまり20GB以上を使うなら、データも通話も込みで1,390円〜という水準になり、NUROモバイルで同容量+かけ放題を付けるより確実に安くなります。

一方、1〜3GBの少量利用でたまに電話をかける程度なら、通話料は同水準なのでどちらでも大差はありません。

速度:実は日本通信SIMのほうが昼は速い

「NUROモバイルのほうが速そう」というイメージを持つ人もいますが、実測データを見るとそうとは限りません。

時間帯 NUROモバイル 日本通信SIM
昼(平日12時台) 約14.03Mbps 約18.98Mbps

みんなのネット回線速度の実測値(直近3ヶ月・2026年8月時点)を比較すると、平日昼の混雑時間帯は日本通信SIMのほうが速いという結果です。どちらもMVNOのため大手キャリアと比べれば昼に速度が落ちる共通の弱点がありますが、両社を比べた場合は日本通信SIMに分があります。

ただし、NUROモバイルの「NEOプラン」(35GB・55GB)は専用帯域を確保しており、混雑時でも比較的安定した通信を保つ設計です。大容量帯で速度の安定性を重視するなら、NEOプランは検討する価値があります。

NUROモバイルだけの強み

料金以外でNUROモバイルを選ぶ理由は、次の3点です。

スマホ本体もセットで買える

NUROモバイルはスマホ端末とのセット購入に対応しています。日本通信SIMはSIMカードのみの提供で端末販売がないため、新しい端末も一緒に用意したい人にはNUROモバイル一択です。

回線を選べる(ドコモ・au・ソフトバンク)

NUROモバイルはトリプルキャリア対応で、3つの回線から自分に合うものを選べます。日本通信SIMはドコモ回線のみのため、ドコモの電波が弱いエリアに住んでいる場合は選択肢がありません

データ繰り越しがある

NUROモバイルは使い切らなかったデータを翌月に繰り越せます。日本通信SIMの「合理的シンプル290」は繰り越しの仕組みがなく、超過分はその都度追加課金される設計です。

日本通信SIMだけの強み

対する日本通信SIMの強みは、「極小容量の安さ」と「20GB以上の通話込みコスパ」です。

1〜3GBなら業界最安クラス

月1GBなら290円という料金は、格安SIM全体で見ても屈指の安さです。サブ回線として最低限のデータだけ確保したい人には、日本通信SIMより安い選択肢を探すのは困難です。

20GB・50GBは通話込みで圧倒的に安い

前述のとおり、20GB以上を使うなら日本通信SIMの専用プランがNUROモバイルを大きく上回るコスパになります。特に50GBでは1,802円もの差がつき、しかも通話まで込みです。

昼の実測速度で優位

MVNO同士の比較では、日本通信SIMのほうが平日昼の実測速度で上回っています。

3つの質問で選ぶ

ここまでの内容を、意思決定の順番に整理します。

質問1:月に使うデータ量はだいたい何GBですか?1〜3GBか20GB以上なら日本通信SIM。5〜15GBの中間ならNUROモバイルが明確に安くなります。

質問2:スマホ本体もセットで買いたいですか?はいならNUROモバイル。日本通信SIMは端末を販売していないため、手持ちの端末をそのまま使う人向けです。

質問3:ドコモ以外の回線(au・ソフトバンク)も検討したいですか?はいならNUROモバイル。日本通信SIMはドコモ回線のみのため、エリアの選択肢がありません。

それでも迷う場合は、まず自分の直近3ヶ月のデータ使用量を確認するのが確実です。5〜15GBならNURO、それ以外(少量または20GB以上)なら日本通信SIM、この境目を覚えておけば大きく外しません。

よくある質問(FAQ)

Q1. 結局どっちが安いですか? 使うデータ量によります。1〜3GBと20GB以上は日本通信SIMが安く、5〜15GBの中容量はNUROモバイルが安いという「U字型」の関係です。特に20GB・50GBでは日本通信SIMが1,300〜1,800円ほど安くなります。

Q2. なぜ日本通信SIMは容量帯によって安くなったり高くなったりするのですか? 「合理的シンプル290」は1GBを基準に超過分を220円/GBで追加課金する仕組みだからです。少量なら安いですが、10GB・15GBあたりまで積み上げると割高になります。一方20GB・50GBは専用プランに切り替わるため、この超過課金の影響を受けません。

Q3. 通話料はどちらが安いですか? 基本の通話料は両社とも11円/30秒で同水準です。ただし日本通信SIMの20GB・50GBプランには5分かけ放題(または月70分無料通話)が標準で含まれているため、その容量帯で通話もするなら日本通信SIMが有利です。

Q4. スマホ本体も一緒に買いたいのですが? NUROモバイルを選んでください。日本通信SIMはSIMカードのみの提供で、端末とのセット購入には対応していません。

Q5. 速度が速いのはどっちですか? 平日昼の実測値では日本通信SIM(約18.98Mbps)がNUROモバイル(約14.03Mbps)を上回ります。ただし大容量帯で安定性を重視するなら、専用帯域を持つNUROモバイルのNEOプランも選択肢になります。

Q6. 回線エリアが心配です。どちらが安心ですか? ドコモの電波が弱いエリアに住んでいるなら、au・ソフトバンクも選べるNUROモバイルのほうが安心です。日本通信SIMはドコモ回線のみです。

まとめ

NUROモバイルと日本通信SIMは、「どちらが安いか」を一概に言えない、データ量によって有利不利が逆転する2社です。

  • 日本通信SIMがおすすめ:月1〜3GBの少量/月20GB以上(通話込みで圧倒的コスパ)/ドコモ回線で十分/昼の速度も重視したい
  • NUROモバイルがおすすめ:月5〜15GBの中容量/スマホ本体もセットで買いたい/回線を選びたい(au・ソフトバンク)/データ繰り越しを使いたい
  • 迷うなら:まず自分の直近の使用量を確認する。5〜15GBならNURO、それ以外なら日本通信SIM

料金・速度・キャンペーンは変動するため、最終確認はNUROモバイル公式サイト日本通信SIM公式サイトで行ってください。

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