「楽天モバイルとNUROモバイル、結局どっちが安いの?」——比較記事を見ると「15GB以下ならNURO、20GB超なら楽天」という単純な二分法で説明されることが多いのですが、実は容量帯によって3段階で有利不利が入れ替わるというのが正確なところです。
先に結論をお伝えすると、〜15GBはNUROモバイル、20GBちょうど付近だけ楽天モバイル、そして20〜35GBは再びNUROモバイルが逆転して最安になります。理由は、楽天モバイルの「20GB〜無制限」の一律料金(3,278円)に対して、NUROモバイルのNEOプラン(35GBで2,699円)のほうが安いためです。
さらに、海外ローミングと家族割は楽天モバイルにしかないという、見落とされがちな差もあります。本記事では、この3段階構造と、公式情報に基づく海外・家族向けの強みまで解説します。
本記事は公式発表の料金と第三者の速度測定データに基づく比較です。料金・速度・キャンペーンは変動するため、最終判断の前に各公式サイトで最新情報をご確認ください。
まず結論:楽天モバイルとNUROモバイルはこう選ぶ
NUROモバイルが向いている人
- 月15GB以内で安く済ませたい(3GBで792円、5GBで990円)
- 月20〜35GBを使う(NEOプランが楽天より579円安い)
- 通話をそこそこする(半額の11円/30秒、アプリ不要)
- スマホ本体もセットで買いたい
楽天モバイルが向いている人
- データ量が読めない、または無制限で使いたい(上限3,278円で無制限)
- 通話アプリ経由の無料通話をよく使う(Rakuten Linkで国内通話無料)
- 海外旅行や海外出張が多い(月2GBまで無料ローミング)
- 家族で複数回線を持ちたい(家族割で1回線ごと110円引き)
3つの質問で判断できます
- 月に使うデータ量はだいたい何GB? → 35GB以下ならNUROモバイル(20GB付近だけ楽天が僅差で有利)、無制限で使いたいなら楽天モバイル
- 海外旅行・出張がありますか? → はいなら楽天モバイル(NUROは海外ローミング非対応)
- 家族で複数回線を持ちますか? → はいなら楽天モバイル(家族割あり)
基本スペックの比較一覧
| 項目 | 楽天モバイル | NUROモバイル |
|---|---|---|
| 料金体系 | 使った分だけの3段階制 | 固定容量6プラン |
| 最安月額 | 1,078円(〜3GB) | 792円(3GB) |
| 上限 | 3,278円で無制限 | 3,980円で55GBまで |
| 通話 | Rakuten Linkで国内通話無料 | 11円/30秒(アプリ不要) |
| 対応回線 | 自社回線(一部パートナー回線) | ドコモ・au・ソフトバンクから選択 |
| 海外ローミング | 月2GBまで無料(100以上の国と地域) | 非対応 |
| 家族割 | あり(1回線ごと110円引き) | なし |
| 端末セット購入 | できる | できる |
| データ繰り越し | — | あり |
| 昼の実測速度 | 約59.34Mbps | 約11.49Mbps |
スペックだけ見ると楽天モバイルが優勢に見えますが、料金は容量帯によって3段階で入れ替わるのが本記事の核心です。
料金:3段階で有利不利が入れ替わる
NUROモバイルの料金
| プラン | データ容量 | 月額(税込) |
|---|---|---|
| バリュープラス(VS) | 3GB | 792円 |
| バリュープラス(VM) | 5GB | 990円 |
| バリュープラス(VL) | 10GB | 1,485円 |
| バリュープラス(VLL) | 15GB | 1,790円 |
| NEOプラン | 35GB | 2,699円 |
| NEOプランW | 55GB | 3,980円 |
楽天モバイルの料金
| データ使用量 | 月額(税込) |
|---|---|
| 〜3GB | 1,078円 |
| 3〜20GB | 2,178円 |
| 20GB〜無制限 | 3,278円 |
データ量別の実額対決
| 使いたい量 | NUROモバイル | 楽天モバイル | 安いほう |
|---|---|---|---|
| 3GB | 792円 | 1,078円 | NURO(286円差) |
| 5GB | 990円 | 2,178円 | NURO(1,188円差) |
| 10GB | 1,485円 | 2,178円 | NURO(693円差) |
| 15GB | 1,790円 | 2,178円 | NURO(388円差) |
| 20GB | 2,699円(NEO35GB) | 2,178円 | 楽天(521円差) |
| 25〜35GB | 2,699円(NEO35GB) | 3,278円 | NURO(579円差) |
| 無制限に使いたい | 対応不可(上限55GB) | 3,278円 | 楽天のみ対応 |
読み取れることは3つあります。
①15GB以下はNUROモバイルが圧倒的に安いです。5GBでは1,188円もの差がつきます。
②20GBちょうどの帯だけ楽天モバイルが逆転します。楽天の「3〜20GB」区分の上限(2,178円)に対し、NUROは20GBを超える最小プランがNEOプラン35GB(2,699円)になるためです。
③しかし25〜35GBでは再びNUROモバイルが逆転します。楽天は20GBを1GBでも超えた瞬間に3,278円の「20GB〜無制限」区分に入りますが、NUROのNEOプラン35GBは2,699円のまま。「20GB超なら楽天」という単純な説明は、25〜35GBの帯には当てはまりません。
つまり正確には、**「〜15GBと25〜35GBはNURO、20GBちょうどと無制限が欲しい場合は楽天」**という3段階の構造です。データ量が読めず「無制限」の安心感が欲しいなら楽天一択ですが、35GBあたりまでで収まる見込みがあるなら、NUROのほうが安く済む可能性があります。
通話:楽天モバイルはアプリ経由なら無料
| 項目 | 楽天モバイル | NUROモバイル |
|---|---|---|
| 専用アプリ経由 | 無料(Rakuten Link) | — |
| 標準の電話アプリ | 22円/30秒 | 11円/30秒(アプリ不要) |
| 5分かけ放題 | — | 490円 |
| 完全かけ放題 | — | 1,430円 |
楽天モバイルは「Rakuten Link」という専用アプリを使えば国内通話が完全無料です。ただし相手も同じ回線状況に左右されたり、アプリを開いて発信する手間があったりします。
NUROモバイルは標準の電話アプリからそのまま発信するだけで通話料が半額(11円/30秒)になります。アプリ経由の発信で「うっかり通常料金になる」事故が起きないのは地味な利点です。
短い通話がたまにあるだけで、アプリを使い分けたくないならNUROモバイル、通話量が多くアプリ利用に抵抗がないなら楽天モバイルが有利、という使い分けになります。
速度:昼は楽天モバイルが圧倒的に優位
| 時間帯 | 楽天モバイル | NUROモバイル |
|---|---|---|
| 昼(平日12時台) | 約59.34Mbps | 約11.49Mbps |
みんなのネット回線速度の実測値(直近3ヶ月・2026年8月時点)を比較すると、平日の混雑する昼でも楽天モバイルは約59Mbpsを維持しています。これは楽天モバイルが自社回線を持つMNO(大手キャリア相当)であるのに対し、NUROモバイルはドコモ・au・ソフトバンクの回線を借りて運用するMVNO(格安SIM)だからです。
NUROモバイルの通常プランは、利用者が集中する昼にどうしても速度が落ちます。ただしNEOプラン(35GB・55GB)は専用帯域を確保しており、通常プランより安定した通信が期待できます。大容量帯でNUROを選ぶなら、NEOプランの安定性も加味して判断してください。
見落とされがちな差:海外ローミングと家族割
料金・通話・速度以外にも、多くの比較記事が深く扱わない2つの差があります。
海外ローミングは楽天モバイルだけ
楽天モバイルは、100以上の国と地域で毎月2GBまで無料でデータ通信を利用できます(超過後は最大128kbpsに制限)。追加の申し込みや専用SIMは不要で、海外に着いたらそのまま使えます。
NUROモバイルは海外ローミングに対応していません。 海外旅行や出張の機会が多いなら、この差は料金以上に重要な判断材料になります。
家族割は楽天モバイルだけ
楽天モバイルには「最強家族割」があり、家族の契約回線が増えるほど1回線あたり継続して110円引きされます。12歳以下・22歳以下・65歳以上の家族にはさらに追加の割引もあります。
NUROモバイルには家族割引の制度がありません。 家族で複数回線をまとめて持つなら、この割引の有無が積み重なって差になります。
NUROモバイルだけの強み
15GB以下・25〜35GBの安さ
前述のとおり、この2つの容量帯ではNUROモバイルが明確に安くなります。特に5GBでは1,188円もの差がつきます。
データ繰り越しがある
NUROモバイルは使い切らなかったデータを翌月に繰り越せます。楽天モバイルは使った分だけ課金される段階制のため、繰り越しという概念自体がありません。
通話料が半額でアプリ不要
標準の電話アプリからそのまま半額(11円/30秒)で発信できます。
楽天モバイルだけの強み
無制限という安心感
データ量が読めない月があっても、上限3,278円で無制限に使えます。NUROモバイルは最大でも55GBが上限です。
通話アプリで完全無料
Rakuten Linkを使えば、国内通話がかけ放題オプションなしで無料になります。
海外ローミングと家族割
前述のとおり、この2つはNUROモバイルにない楽天モバイル独自の強みです。
3つの質問で選ぶ
質問1:月に使うデータ量はだいたい何GBですか? → 15GB以下、または25〜35GBならNUROモバイル。20GBちょうど付近、または無制限に使いたいなら楽天モバイルです。
質問2:海外旅行や出張の予定がありますか? → はいなら楽天モバイル。NUROモバイルは海外ローミングに対応していません。
質問3:家族で複数回線を持つ予定がありますか? → はいなら楽天モバイル。家族割で1回線ごと継続的に安くなります。
それでも迷う場合は、まずデータ量が読めるかどうかで判断してください。読めるなら容量帯に応じてNURO、読めない・無制限が欲しいなら楽天モバイル、この軸が一番確実です。
よくある質問(FAQ)
Q1. 結局どっちが安いですか? 容量帯によります。15GB以下と25〜35GBはNUROモバイルが安く、特に5GBでは1,188円もの差がつきます。逆に20GBちょうど付近は楽天モバイルが521円安く、無制限にはNUROモバイルは対応できません(最大55GB)。
Q2. 「20GB超なら楽天」という説明をよく見ますが本当ですか? 正確ではありません。20GBを1GBでも超えた瞬間だけ楽天が有利ですが、25〜35GBの帯ではNUROのNEOプラン(2,699円)が楽天の3,278円より安くなります。楽天が確実に有利なのは、データ量が読めず無制限の安心感が欲しい場合です。
Q3. 海外で使うならどちらがいいですか? 楽天モバイルです。100以上の国と地域で毎月2GBまで無料でデータ通信ができます。NUROモバイルは海外ローミングに対応していません。
Q4. 家族で契約する場合はどちらが得ですか? 楽天モバイルには家族割があり、回線が増えるほど1回線あたり継続的に安くなります。NUROモバイルには家族割の制度がありません。
Q5. 速度が速いのはどちらですか? 平日昼の実測値では楽天モバイル(約59.34Mbps)がNUROモバイル(約11.49Mbps)を大きく上回ります。ただしNUROのNEOプランは専用帯域を確保しており、通常プランより安定した通信が期待できます。
Q6. 通話が多いのですが、どちらが安くなりますか? アプリ経由の発信に抵抗がなければ楽天モバイル(Rakuten Linkで無料)が有利です。標準の電話アプリのまま使いたいならNUROモバイル(11円/30秒・アプリ不要)が安くなります。
まとめ
楽天モバイルとNUROモバイルは、「15GB以下ならNURO、20GB超なら楽天」という単純な二分法では正確に説明できない、3段階の料金構造を持つ2社です。
- NUROモバイルがおすすめ:15GB以下の小〜中容量/25〜35GBの中〜大容量/通話をそこそこする/スマホ本体もセットで買いたい
- 楽天モバイルがおすすめ:データ量が読めない・無制限で使いたい/海外旅行や出張が多い/家族で複数回線を持ちたい/通話アプリでの無料通話を使いたい
- 迷うなら:データ量が読めるかどうかで判断する。読めるなら容量帯に応じてNURO、読めないなら楽天
料金・速度・キャンペーンは変動するため、最終確認は楽天モバイル公式サイト・NUROモバイル公式サイトで行ってください。
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