「楽天モバイルとLIBMO、結局どっちが安いの?」——比較記事の多くは「20GBを超えたら楽天モバイル、それ以下ならLIBMO」と説明しますが、実際に料金を並べると、この境目は正確ではありません。
先に結論をお伝えすると、30GBまではLIBMOのほうが安く、楽天モバイルが逆転するのは31GB以上からです。理由は、LIBMOのプラン構成が「30GBの次が60GB」と大きく飛んでいるためです。31GB〜59GBを使いたい人は、本来必要のない60GBプラン(3,960円)を契約するしかなく、その結果として楽天モバイルの無制限料金(3,278円)のほうが安くなります。
本記事では、この境目を正確な実額で示したうえで、通話・速度まで比較します。
本記事は公式発表の料金と第三者の速度測定データに基づく比較です。料金・速度・キャンペーンは変動するため、最終判断の前に各公式サイトで最新情報をご確認ください。
まず結論:楽天モバイルとLIBMOはこう選ぶ
LIBMOが向いている人
- 月30GB以内で使う(どの容量帯でも楽天モバイルより安い)
- 通話をあまりしない、またはかけ放題オプションで管理したい
- データ繰り越しを使いたい
楽天モバイルが向いている人
- 月31GB以上、またはデータ量が読めず無制限で使いたい(上限3,278円)
- Rakuten Linkの無料通話を使いたい
- 海外旅行や出張が多い(月2GBまで無料ローミング)
- 家族で複数回線を持ちたい(家族割あり)
3つの質問で判断できます
- 月に使うデータ量は30GB以内ですか? → はいならLIBMO(どの容量帯でも安い)
- 月31GB以上、または無制限に使いたいですか? → はいなら楽天モバイル
- アプリ経由の無料通話を使いたいですか? → はいなら楽天モバイル(Rakuten Link)
基本スペックの比較一覧
| 項目 | 楽天モバイル | LIBMO |
|---|---|---|
| 料金体系 | 使った分だけの3段階制 | 段階制5プラン(3GB〜60GB) |
| 最安月額 | 1,078円(〜3GB) | 980円(3GB) |
| 上限 | 3,278円で無制限 | 3,960円で60GBまで |
| 通話料 | 22円/30秒(Rakuten Linkなら無料) | 22円/30秒 |
| 対応回線 | 自社回線(一部パートナー回線) | ドコモ回線(自社網) |
| 海外ローミング | 月2GBまで無料(100以上の国と地域) | 非対応 |
| 家族割 | あり(1回線ごと110円引き) | なし |
| データ繰り越し | — | あり |
| 事務手数料 | 0円 | 3,300円+SIM発行手数料433円 |
| 昼の実測速度 | 約59.34Mbps | 約3.22Mbps(要注意、後述) |
料金:「20GB超は楽天」は不正確、本当の境目は30GB
LIBMOの料金(なっとくプラン)
| データ量 | 月額(税込) |
|---|---|
| 3GB | 980円 |
| 8GB | 1,518円 |
| 20GB | 1,991円 |
| 30GB | 2,728円 |
| 60GB | 3,960円 |
楽天モバイルの料金
| データ使用量 | 月額(税込) |
|---|---|
| 〜3GB | 1,078円 |
| 3〜20GB | 2,178円 |
| 20GB〜無制限 | 3,278円 |
必要な容量ごとの実額対決
| 使いたい量 | LIBMO | 楽天モバイル | 安いほう |
|---|---|---|---|
| 3GB | 980円 | 1,078円 | LIBMO(98円差) |
| 8GB | 1,518円 | 2,178円 | LIBMO(660円差) |
| 20GB | 1,991円 | 2,178円 | LIBMO(187円差) |
| 30GB | 2,728円 | 3,278円 | LIBMO(550円差) |
| 31〜59GB | 3,960円(60GBプラン) | 3,278円 | 楽天(682円差) |
| 無制限に使いたい | 対応不可(上限60GB) | 3,278円 | 楽天のみ対応 |
読み取れることは2つあります。
①3GBから30GBまでは、すべての容量帯でLIBMOが安いです。8GB帯では660円もの差がつき、30GBちょうどでも550円LIBMOが安く収まります。
②楽天モバイルが逆転するのは31GB以上です。LIBMOは30GBの次のプランが一気に60GBへ飛ぶため、31〜59GBを使いたい人は、本来必要のない60GBプラン(3,960円)を契約するしかありません。その結果、この帯域では楽天モバイルの無制限料金(3,278円)のほうが682円安くなります。
「20GBを超えたら楽天モバイル」という説明をよく見かけますが、実際には30GBまでLIBMOが有利で、本当の境目は31GBです。この違いは、LIBMOのプランに30GBと60GBの間の選択肢がないという、刻みの粗さに由来します。
通話:楽天モバイルはアプリ経由なら無料
| 項目 | 楽天モバイル | LIBMO |
|---|---|---|
| 専用アプリ経由 | 無料(Rakuten Link) | — |
| 標準の電話アプリ | 22円/30秒 | 22円/30秒 |
| 5分かけ放題 | — | 550円 |
| 10分かけ放題 | — | 770円 |
| かけ放題マックス | — | 1,430円 |
標準の電話アプリからの通話料は、両社とも22円/30秒で同水準です。差がつくのは、楽天モバイルには「Rakuten Link」という専用アプリ経由の無料通話が標準で用意されている点です。LIBMOには同様の無料通話手段がなく、電話を多くかけるならかけ放題オプションを別途追加する必要があります。
アプリ経由の発信に抵抗がなく通話が多いなら楽天モバイル、標準の電話アプリのままシンプルに使いたいなら、通話量に応じてLIBMOのかけ放題を検討する、という使い分けになります。
速度:昼は楽天モバイルが圧倒的に優位
| 時間帯 | 楽天モバイル | LIBMO |
|---|---|---|
| 昼(平日12時台) | 約59.34Mbps | 約3.22Mbps |
みんなのネット回線速度の実測値(直近3ヶ月・2026年8月時点)を比較すると、平日の混雑する昼でも楽天モバイルは約59Mbpsを維持しています。楽天モバイルが自社回線を持つMNO(大手キャリア相当)であるのに対し、LIBMOはドコモ回線を借りて運用するMVNO(格安SIM)だからです。
なお、LIBMOの実測値は同じデータで朝(5〜9時台)が0.2Mbps程度という極端に低い数値も出ており、測定サンプルの偏りが疑われます。参考値として捉え、実際の使用感は利用エリアや時間帯によって変わる点にご注意ください。
見落とされがちな差:海外ローミングと家族割
海外ローミングは楽天モバイルだけ
楽天モバイルは、100以上の国と地域で毎月2GBまで無料でデータ通信を利用できます。LIBMOは海外ローミングに対応していません。 海外旅行や出張の機会が多いなら、この差は料金以上に重要です。
家族割は楽天モバイルだけ
楽天モバイルには「最強家族割」があり、家族の契約回線が増えるほど1回線あたり継続して110円引きされます。LIBMOには家族割引の制度がありません。
LIBMOだけの強み:データ繰り越し
LIBMOは使い切らなかったデータを翌月に繰り越せます。楽天モバイルは使った分だけ課金される段階制のため、繰り越しという概念自体がありません。データ量にムラがある人には、この点も判断材料になります。
3つの質問で選ぶ
質問1:月に使うデータ量は30GB以内ですか? → はいならLIBMO。3GBから30GBまで、どの容量帯でも楽天モバイルより安くなります。
質問2:月31GB以上、または無制限に使いたいですか? → はいなら楽天モバイル。LIBMOは30GBの次が60GBに飛ぶため、この帯域では楽天モバイルが確実に安くなります。
質問3:海外旅行や出張、家族での複数回線を検討していますか? → はいなら楽天モバイル。海外ローミングと家族割はLIBMOにはない機能です。
それでも迷う場合は、まず自分の直近3ヶ月のデータ使用量を確認してください。30GB以内ならLIBMO、31GB以上または無制限が欲しいなら楽天モバイル、この境目を覚えておけば大きく外しません。
よくある質問(FAQ)
Q1. 「20GB超は楽天モバイル」という説明をよく見ますが本当ですか? 正確ではありません。実際には30GBまでLIBMOのほうが安く、楽天モバイルが逆転するのは31GB以上です。LIBMOのプランが30GBの次に60GBへ飛ぶため、31〜59GBを使いたい人は本来不要な60GBプランを契約することになり、そこで楽天モバイルの無制限料金(3,278円)のほうが安くなります。
Q2. 結局どっちが安いですか? 30GB以内はLIBMOが明確に安く、8GB帯では660円もの差がつきます。31GB以上、またはデータ量が読めず無制限で使いたい場合は楽天モバイルが唯一の選択肢になります。
Q3. 通話が多いのですが、どちらが安くなりますか? 楽天モバイルです。専用アプリ「Rakuten Link」を使えば国内通話が無料になります。LIBMOには同様の無料通話手段がなく、かけ放題オプションを別途追加する必要があります。
Q4. 海外で使うならどちらがいいですか? 楽天モバイルです。100以上の国と地域で毎月2GBまで無料でデータ通信ができます。LIBMOは海外ローミングに対応していません。
Q5. 速度が速いのはどちらですか? 平日昼の実測値では楽天モバイル(約59.34Mbps)がLIBMO(約3.22Mbps)を大きく上回ります。ただしLIBMOの実測値は測定サンプルの偏りが疑われるため、参考値として捉えてください。
Q6. データ繰り越しはできますか? LIBMOは使い切らなかったデータを翌月に繰り越せます。楽天モバイルは使った分だけ課金される段階制のため、繰り越しという概念自体がありません。
まとめ
楽天モバイルとLIBMOは、「20GB超は楽天モバイル」という単純な境界線では正確に説明できない2社です。
- LIBMOがおすすめ:30GB以内で使う/データ繰り越しを使いたい/通話をあまりしない
- 楽天モバイルがおすすめ:31GB以上または無制限で使いたい/Rakuten Linkの無料通話を使いたい/海外旅行や出張が多い/家族で複数回線を持ちたい
- 迷うなら:使用量が30GB以内かどうかで判断する。30GB以内ならLIBMO、それ以上なら楽天モバイル
料金・速度・キャンペーンは変動するため、最終確認は楽天モバイル公式サイト・LIBMO公式サイトで行ってください。
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