「楽天モバイルとHISモバイル、結局どっちが安いの?」——比較記事の中には「楽天モバイルが安さで圧勝」と結論づけるものもありますが、実際にデータ量ごとの料金を並べると、この結論は正確ではありません。
先に結論をお伝えすると、30GBまでの全データ帯でHISモバイルのほうが安くなります。楽天モバイルが明確に有利になるのは、無制限に使いたい場合だけです。「楽天が安さで圧勝」というイメージは、無制限プランの印象が強すぎることによる誤解と考えられます。
一方、楽天モバイルにはRakuten Linkアプリでの無料通話や海外ローミングなど、HISモバイルにはない強みもあります。
本記事では、データ量別の実額対決から、通話・速度・海外ローミングまで、公式情報に基づいて比較します。
本記事は公式発表の料金と第三者の速度測定データに基づく比較です。料金・速度・キャンペーンは変動するため、最終判断の前に各公式サイトで最新情報をご確認ください。
まず結論:楽天モバイルとHISモバイルはこう選ぶ
HISモバイルが向いている人
- 30GB以内で使う(どの容量帯でも楽天より安い)
- 通話料を1円でも安くしたい(9円/30秒、専用アプリ不要)
- 月額を最優先したい(100MB未満なら280円)
楽天モバイルが向いている人
- データ量が読めない、または無制限で使いたい(上限3,278円で無制限)
- 海外旅行や出張が多い(月2GBまで無料ローミング)
- アプリ経由の無料通話を使いたい(Rakuten Link)
- 家族で複数回線を持ちたい(家族割あり)
3つの質問で判断できます
- 月に使うデータ量は30GB以内ですか? → はいならHISモバイル(どの容量帯でも安い)
- データ量が読めない、無制限で使いたいですか? → はいなら楽天モバイル
- 海外旅行・出張がありますか? → はいなら楽天モバイル(HISは標準では海外ローミング非対応)
基本スペックの比較一覧
| 項目 | 楽天モバイル | HISモバイル |
|---|---|---|
| 料金体系 | 使った分だけの3段階制 | 段階制7プラン(100MB〜30GB) |
| 最安月額 | 1,078円(〜3GB) | 280円(100MB未満) |
| 上限 | 3,278円で無制限 | 2,970円で30GBまで |
| 通話料 | 22円/30秒(Rakuten Linkなら無料) | 9円/30秒(アプリ不要) |
| 対応回線 | 自社回線(一部パートナー回線) | ドコモ回線(日本通信のネットワーク) |
| 海外ローミング | 月2GBまで無料(100以上の国と地域) | 非対応(別途Trip SIM/海外eSIMが必要) |
| 家族割 | あり(1回線ごと110円引き) | なし |
| 事務手数料 | 0円 | 3,300円 |
| 昼の実測速度 | 約59.34Mbps | 約18.68Mbps(日本通信の実測を代表値として使用) |
料金:30GBまではHISモバイルが全勝する
HISモバイルの料金(自由自在2.0プラン)
| データ量 | 月額(税込) |
|---|---|
| 100MB未満 | 280円 |
| 1GB | 550円 |
| 3GB | 770円 |
| 7GB | 990円 |
| 10GB | 1,340円 |
| 20GB | 2,090円(6分かけ放題付帯) |
| 30GB | 2,970円(6分かけ放題付帯) |
楽天モバイルの料金
| データ使用量 | 月額(税込) |
|---|---|
| 〜3GB | 1,078円 |
| 3〜20GB | 2,178円 |
| 20GB〜無制限 | 3,278円 |
データ量別の実額対決
| 使いたい量 | HISモバイル | 楽天モバイル | 安いほう |
|---|---|---|---|
| 100MB | 280円 | 1,078円 | HIS(798円差) |
| 1GB | 550円 | 1,078円 | HIS(528円差) |
| 3GB | 770円 | 1,078円 | HIS(308円差) |
| 7GB | 990円 | 2,178円 | HIS(1,188円差) |
| 10GB | 1,340円 | 2,178円 | HIS(838円差) |
| 20GB | 2,090円(6分かけ放題込) | 2,178円 | HIS(88円差) |
| 30GB | 2,970円(6分かけ放題込) | 3,278円 | HIS(308円差) |
| 無制限に使いたい | 対応不可(上限30GB) | 3,278円 | 楽天のみ対応 |
読み取れることは2つあります。
①100MBから30GBまで、すべての容量帯でHISモバイルが安いです。特に7GB帯では1,188円もの差がつきます。20GB帯でも88円差ながらHISが安く、しかも6分かけ放題が込みです。
②楽天モバイルが明確に有利になるのは「無制限に使いたい」場合だけです。HISモバイルは30GBが上限のため、それを超える見込みがあるなら楽天一択になります。
「楽天モバイルが安さで圧勝」と紹介する記事もありますが、実際のデータでは30GBまでの全データ帯でHISモバイルが安く、楽天が優位なのは無制限プランに限られます。まず自分がどのくらいのデータ量を使うかを確認してから判断することが重要です。
通話:単純な安さのHIS、アプリ無料の楽天
料金だけ見るとHISモバイルが有利ですが、通話の考え方は両社で異なります。
| 項目 | HISモバイル | 楽天モバイル |
|---|---|---|
| 標準の電話アプリ | 9円/30秒(アプリ不要) | 22円/30秒 |
| 専用アプリ経由 | — | 無料(Rakuten Link) |
| かけ放題 | 20GB・30GBプランに6分かけ放題込み | 標準搭載なし(Rakuten Linkが実質無料) |
HISモバイルは、標準の電話アプリからそのまま9円/30秒になります。アプリの起動を忘れて高額請求になる心配がありません。
楽天モバイルは「Rakuten Link」という専用アプリを使えば国内通話が完全無料です。ただし、相手の電波状況に左右されたり、アプリを開いて発信する手間があったりします。
短い通話をアプリなしで確実に安くしたいならHISモバイル、通話量が多くアプリ利用に抵抗がないなら楽天モバイルという使い分けになります。
速度:昼は楽天モバイルが圧倒的に優位
| 時間帯 | 楽天モバイル | HISモバイル |
|---|---|---|
| 昼(平日12時台) | 約59.34Mbps | 約18.68Mbps |
みんなのネット回線速度の実測値(直近3ヶ月・2026年8月時点)を比較すると、平日の混雑する昼でも楽天モバイルは約59Mbpsを維持しています。楽天モバイルが自社回線を持つMNO(大手キャリア相当)であるのに対し、HISモバイルは日本通信のネットワーク(ドコモ回線)を借りて運用するMVNO(格安SIM)だからです。
なお、みんなのネット回線速度にはHISモバイル単体の測定値も掲載されていますが、朝9.45Mbps・夜253.89Mbpsと時間帯で極端にばらついており測定サンプルの偏りが疑われるため、本記事では母体である日本通信の実測値(約18.68Mbps)を代表値として使用しています。
平日昼にしっかり高速通信を使いたいなら楽天モバイル、多少の速度低下を許容できるならHISモバイルでも問題ありません。
海外ローミング:楽天は標準対応、HISモバイルは別サービスが必要
HISモバイルは旅行会社(H.I.S.)が母体のブランドですが、契約中のSIMをそのまま海外で使えるわけではありません。
楽天モバイルは、100以上の国と地域で毎月2GBまで無料でデータ通信を利用できます。追加の申し込みや専用SIMは不要で、海外に着いたらそのまま使えます。
HISモバイルには標準のローミング機能がなく、海外で使いたい場合は「Trip SIM」(海外eSIM)などの別サービスを追加で用意する必要があります。 「旅行会社系だから海外に強そう」というイメージを持つ人もいますが、日本国内で契約している自由自在2.0プランのSIMがそのまま海外で使えるわけではない点には注意してください。
海外旅行や出張の機会が多く、追加の準備なしでそのまま使いたいなら、楽天モバイルに分があります。
家族割:楽天モバイルのみ
楽天モバイルには「最強家族割」があり、家族の契約回線が増えるほど1回線あたり継続して110円引きされます。12歳以下・22歳以下・65歳以上の家族にはさらに追加の割引もあります。
HISモバイルには家族割引の制度がありません。 家族で複数回線をまとめて持つなら、この割引の有無が積み重なって差になります。
3つの質問で選ぶ
質問1:月に使うデータ量は30GB以内ですか? → はいならHISモバイル。100MBから30GBまで、どの容量帯でも楽天モバイルより安くなります。
質問2:データ量が読めない、または無制限で使いたいですか? → はいなら楽天モバイル。HISモバイルは30GBが上限のため、それ以上使う見込みがあるなら楽天一択です。
質問3:海外旅行や出張の予定がありますか? → はいなら楽天モバイル。HISモバイルは標準では海外ローミングに対応していません。
それでも迷う場合は、まず自分の直近3ヶ月のデータ使用量を確認するのが確実です。30GB以内ならHIS、それ以上または無制限が欲しいなら楽天モバイル、この境目を覚えておけば大きく外しません。
よくある質問(FAQ)
Q1. 「楽天モバイルが安さで圧勝」という話をよく見ますが本当ですか? 正確ではありません。100MBから30GBまでのすべての容量帯で、実際にはHISモバイルのほうが安くなります。楽天モバイルが明確に有利になるのは、無制限に使いたい場合だけです。
Q2. 結局どっちが安いですか? 30GB以内ならHISモバイルです。特に7GB帯では1,188円もの差がつきます。無制限に使いたい場合だけ楽天モバイル(3,278円)が唯一の選択肢になります。
Q3. 通話が多いのですが、どちらが安くなりますか? アプリ経由の発信に抵抗がなければ楽天モバイル(Rakuten Linkで無料)が有利です。標準の電話アプリのまま使いたいならHISモバイル(9円/30秒・アプリ不要)が安くなります。
Q4. 海外で使うならどちらがいいですか? 楽天モバイルです。100以上の国と地域で毎月2GBまで追加料金なしで使えます。HISモバイルは旅行会社系のブランドですが、契約中のSIM自体には海外ローミング機能がなく、別途Trip SIM(海外eSIM)などを用意する必要があります。
Q5. 速度が速いのはどちらですか? 平日昼の実測値では楽天モバイル(約59.34Mbps)がHISモバイル(約18.68Mbps)を大きく上回ります。
Q6. 家族で契約する場合はどちらが得ですか? 楽天モバイルには家族割があり、回線が増えるほど1回線あたり継続的に安くなります。HISモバイルには家族割の制度がありません。
まとめ
楽天モバイルとHISモバイルは、「楽天が安い」というイメージが先行しがちですが、実際には30GBまでの全データ帯でHISモバイルのほうが安いという2社です。
- HISモバイルがおすすめ:30GB以内で使う/通話料を最安にしたい/月額を最優先したい
- 楽天モバイルがおすすめ:データ量が読めない・無制限で使いたい/海外旅行や出張が多い/アプリ経由の無料通話を使いたい/家族で複数回線を持ちたい
- 迷うなら:自分の直近の使用量を確認する。30GB以内ならHIS、それ以上ならまたは無制限が欲しいなら楽天
料金・速度・キャンペーンは変動するため、最終確認は楽天モバイル公式サイト・HISモバイル公式サイトで行ってください。
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