「IIJmioとahamo、どっちがいいの?」——料金の安さで知られるIIJmioと、ドコモ直回線のahamo。方向性がまったく違う2社なので、単純な比較では決められません。
先に結論をお伝えすると、この2社はプランの構造がそもそも違います。IIJmioは2GBから55GBまで8段階、ahamoは30GB一択(大盛りで110GB)。つまり「自分の使う量にハマるプランがあるか」が最初の分かれ目です。
そのうえで数字を見ると、IIJmioは全てのデータ帯でahamoより安く、25GB同士なら月970円(年11,640円)の差がつきます。一方ahamoは平日昼の実測が約4.3倍速く、海外91の国・地域で30GBまで無料で使えます。
つまり「細かく選べて安いIIJmio」対「速くて海外に強いahamo」という構図です。
本記事では、両社の公式料金と「みんなのネット回線速度」の実測データ(いずれも2026年7月時点)をもとに整理します。
本記事は公式発表の料金と第三者の速度測定データに基づく比較です。料金・速度・キャンペーンは変動するため、最終判断の前に各公式サイトで最新情報をご確認ください。
【2026年8月更新】ahamoは現在「データ増量おためしキャンペーン」で30GB→40GBに一時増量中です(申込不要・自動適用、終了時期は未定)。本記事の「全データ帯でIIJmioが安い」という結論は通常時(30GB)基準で、増量中は36〜40GB帯に限りahamoが逆転します。詳細は料金セクションで解説します。
まず結論:IIJmioとahamoはこう選ぶ
結論は「平日の昼に使うか」「海外に行くか」、そして「使う量がハマるか」で決まります。
ahamoが向いている人
- 平日の昼にスマホをしっかり使う(昼でも約67Mbpsを維持)
- 海外に行く機会がある(91の国・地域で30GBまで追加料金なし)
- ちょうど30GB前後を使う(ahamoの主戦場)
- 100GB超の大容量が必要(大盛りオプションで110GB)
- 5分以内の通話をよくする(5分無料通話が標準で込み)
IIJmioが向いている人
- 月額を少しでも安くしたい(全データ帯でahamoより安い)
- 小容量で足りる(2GBなら850円。ahamoの3分の1以下)
- 中途半端な容量を使う(15GB・25GB・45GBなど8段階から選べる)
- データを繰り越したい・家族とシェアしたい
- スマホ本体も安く買いたい(乗り換えセールが強い)
3つの質問で即決できます
- 平日の昼にスマホをしっかり使う、または海外に行く? → はいならahamo
- 30GBも使わない(または45GB以上を細かく選びたい)? → はいならIIJmio
- どちらも当てはまらない? → IIJmio(同じ容量帯なら常に安い)
基本スペックの比較一覧
まず全体像です。料金と選択肢の幅はIIJmio、速度と海外はahamoが優勢です。
| 項目 | IIJmio | ahamo |
|---|---|---|
| プランの刻み | 2〜55GBの8段階 | 30GB一択(大盛りで110GB) |
| 最安月額 | 850円(2GB) | 2,970円(30GB) |
| 回線の種類 | MVNO(ドコモ・au) | MNO(ドコモ自社回線) |
| 昼の実測速度 | 約15.61Mbps | 約67.43Mbps |
| 使い切った後 | 最大300kbps | 最大1Mbps |
| 無料通話 | なし(有料オプション) | 5分無料通話込み |
| かけ放題 | 1,400円 | 1,100円 |
| 海外ローミング | — | 91の国・地域で30GBまで無料 |
| データ繰り越し | あり | なし |
| データシェア | あり | なし |
| 端末セット販売 | 強い(セール多数) | 取り扱いあり |
| 店舗サポート | 一部家電量販店 | なし(オンライン専用) |
差がつくのは料金・プランの刻み・速度・海外の4点です。以下で順に見ていきます。
料金:全データ帯でIIJmioが安い
料金は、IIJmioが明確に安くなります。
IIJmioの料金(ギガプラン・音声SIM)
IIJmioは容量の刻みが細かく、8段階から選べます。
| データ量 | 月額 |
|---|---|
| 2GB | 850円 |
| 5GB | 950円 |
| 10GB | 1,400円 |
| 15GB | 1,600円 |
| 25GB | 2,000円 |
| 35GB | 2,400円 |
| 45GB | 3,300円 |
| 55GB | 3,900円 |
なお、IIJmioに20GBプランはありません。2025年3月の改定で、従来の20GBが25GBへ増量されたためです。古い情報を掲載している記事もあるので注意してください。
ahamoの料金
ahamoはシンプルな1プラン構成です。
| プラン | データ量 | 月額 | 通話 |
|---|---|---|---|
| ahamo | 30GB(※現在40GBに増量中) | 2,970円 | 5分無料通話込み |
| ahamo+大盛り | 110GB(※現在120GBに増量中) | 4,950円 | 5分無料通話込み |
※2026年8月1日〜「データ増量おためしキャンペーン」により、申込不要で10GB増量中(終了時期未定)。以下の比較は断りがない限り通常時(30GB)を基準にしています。
データ量別の直接対決
同じ容量帯で並べると、差がはっきり見えます(ahamoは通常時の30GB基準)。
| 使いたい量 | IIJmio | ahamo | 安いほう |
|---|---|---|---|
| 2GB | 850円 | (30GB)2,970円 | IIJmio(2,120円差) |
| 5GB | 950円 | (30GB)2,970円 | IIJmio(2,020円差) |
| 10GB | 1,400円 | (30GB)2,970円 | IIJmio(1,570円差) |
| 15GB | 1,600円 | (30GB)2,970円 | IIJmio(1,370円差) |
| 25GB | 2,000円 | (30GB)2,970円 | IIJmio(970円差) |
| 35GB | 2,400円 | (30GB)2,970円 | IIJmio(570円差+通常時は容量も多い) |
| 45GB | 3,300円 | (110GB)4,950円 | IIJmio(ただし容量差あり) |
| 55GB | 3,900円 | (110GB)4,950円 | IIJmio(ただし容量差あり) |
| 110GB | 対応なし | 4,950円 | ahamo(IIJmioは55GB上限) |
読み取れることは3つあります。
①通常時は全ての容量帯でIIJmioが安いです。ahamoは30GB一律2,970円なので、使う量が少ないほど割高になります。2GBで比べると2,120円もの差です。
②35GBではIIJmioが安いうえに容量も多いです(通常時)。IIJmioの35GB(2,400円)はahamoの30GB(2,970円)より570円安く、しかも5GB多く使えます。ただし2026年8月からの増量キャンペーン中はahamoが40GBまで使えるため、「容量も多い」という部分は成立しません(価格が570円安い点は変わりません)。また36〜40GB帯だけを見ると、IIJmioの次点プラン(45GB・3,300円)よりahamo(2,970円)のほうが安くなる、通常時とは逆の現象が一時的に起きています。
③110GB超だけはahamoの独壇場です。IIJmioは55GBが上限のため、大容量を使うなら大盛りオプション(110GB・4,950円)のahamo一択になります。
ただし、ahamoには5分無料通話が標準で含まれます。IIJmioで5分かけ放題(500円)を付けると、25GBなら2,000円+500円=2,500円となり、差は470円まで縮まります。通話をよくする人はこの点も踏まえてください。
プランの刻み:8段階のIIJmio、30GB一択のahamo
料金以上に重要なのが、プランの選択肢の幅です。ここが両社の設計思想の違いを最もよく表しています。
IIJmioは2GB・5GB・10GB・15GB・25GB・35GB・45GB・55GBの8段階。自分の使用量にぴったり合うプランを選べます。「毎月15GB前後」「45GBくらい」といった中途半端な使い方でも、無駄なく契約できます。
ahamoは30GB一択(+大盛り110GB)。シンプルで分かりやすい反面、「毎月5GBしか使わない」という人も2,970円を払うことになります。逆に「毎月28GB使う」という人には、余計な選択に悩まなくて済む利点があります。
つまり、使用量が30GB前後で安定している人にはahamoのシンプルさが合い、それ以外の人にはIIJmioの刻みの細かさが効くという関係です。
さらにIIJmioにはデータ繰り越し(余った分を翌月へ)とデータシェア(複数SIM間で融通)があります。ahamoにはどちらもありません。使い切れなかった月の無駄が出にくいのもIIJmioの利点です。
通信速度:昼はahamoが約4.3倍速い
一方、速度ではahamoが圧倒します。ahamoはドコモの自社回線を使うMNO、IIJmioは回線を借りて運用するMVNOという構造の違いがそのまま出ます。
| 時間帯 | IIJmio | ahamo |
|---|---|---|
| 昼(平日12時台) | 約15.61Mbps | 約67.43Mbps |
IIJmioとahamoの実測値(みんなのネット回線速度・直近3ヶ月/2026年7月時点)を比べると、平日昼はahamoがIIJmioの約4.3倍速いという結果です。
IIJmioの15.61Mbpsでも標準画質の動画やSNSは問題なく使えますが、「昼休みに高画質動画を見たい」「オンライン会議に参加する」といった用途ではahamoに軍配が上がります。
**判断の分かれ目は「平日の昼にスマホを使うかどうか」**です。昼はWi-Fi環境にいることが多いなら、この差は気にならず、IIJmioの安さが効いてきます。
使い切った後の速度もahamoが有利
データを使い切った後の速度にも差があります。
| 使い切った後の速度 | |
|---|---|
| IIJmio | 最大300kbps |
| ahamo | 最大1Mbps |
ahamoの1Mbpsは、標準画質の動画がなんとか見られる水準です。一方IIJmioの300kbpsは、テキスト中心のSNSやメールがやっとという速度で、動画視聴は厳しくなります。
月末にデータを使い切りがちな人にとっては、ahamoのほうが安心感があります。
ahamoだけの強み
料金で負けているahamoを選ぶ理由は、次の3点です。
海外91の国・地域で30GBまで無料
ahamoは海外でも追加料金なしでデータ通信が使えます(91の国・地域、30GBまで。15日を超えると速度制限)。申し込みや設定も不要で、そのまま現地で使えます。
IIJmioは海外でのデータ通信に対応していません(現地SIMやWi-Fiレンタルが別途必要)。海外出張や旅行が多い人にとって、この機能だけでahamoを選ぶ理由になり得ます。
大盛りオプションで110GB
IIJmioは55GBが上限ですが、ahamoは大盛りオプション(+1,980円)で110GBまで使えます。テザリングで自宅の回線代わりに使うなど、大容量が必要ならahamo一択です。
5分無料通話が標準で込み
ahamoは5分以内の国内通話が回数無制限で無料です(超過後は22円/30秒)。IIJmioは通話料が11円/30秒で、かけ放題は有料オプション(5分500円・10分700円・完全1,400円)になります。
なお完全かけ放題はahamoが1,100円と、IIJmio(1,400円)より安い点も見逃せません。通話が多い人にはahamoが有利です。
IIJmioだけの強み
対するIIJmioの強みは、料金以外にも複数あります。
スマホ本体を安く買える
IIJmioは乗り換え時の端末セールが充実しており、格安SIM業界でも屈指の安さでスマホが手に入ることがあります。SIMと一緒に本体も買い替えたい人には大きな魅力です。
データ繰り越しとデータシェア
IIJmioは余ったデータを翌月に繰り越せるうえ、複数のSIM間でデータをシェアできます。家族で複数回線を持つ場合や、スマホとタブレットの2台持ちをする場合に無駄が出ません。ahamoにはどちらの機能もありません。
ドコモ回線とau回線を選べる
IIJmioはドコモ回線(タイプD)とau回線(タイプA)に対応しています。ahamoはドコモ回線のみです。今使っている端末の対応周波数に合わせて選びたい場合、IIJmioのほうが柔軟です。
3つの質問で選ぶ
ここまでの内容を、意思決定の順番に整理します。
質問1:平日の昼にスマホをしっかり使いますか?または海外に行く機会がありますか? → はいならahamo。昼の実測は約67.43MbpsとIIJmio(約15.61Mbps)の4.3倍。海外も91の国・地域で30GBまで無料です。
質問2:30GBも使わない、または45GB以上を細かく選びたいですか? → はいならIIJmio。2GB850円から55GB3,900円まで8段階あり、使う量にぴったり合わせられます。ahamoは30GB一択なので、少量ユーザーほど割高になります。
質問3:どちらも当てはまりませんか? → IIJmioで問題ありません。同じ容量帯なら常にIIJmioのほうが安く、25GBでは970円(年11,640円)の差になります。
それでも迷う場合は、毎月のデータ量が30GB前後かどうかで判断してください。30GB前後で昼もよく使うならahamo、それ以外ならIIJmioが合理的です。
よくある質問(FAQ)
Q1. 結局どっちがおすすめ? 平日の昼にしっかり使う人、海外に行く人、30GB前後を使う人はahamoです。それ以外なら全データ帯で安いIIJmioが有力で、特に小容量ユーザーほど差が広がります。
Q2. 料金が安いのはどっち? 全ての容量帯でIIJmioが安くなります。2GBなら2,120円差、25GB同士でも970円差(年11,640円)です。ただしahamoには5分無料通話が含まれるため、通話が多い人は差が縮まります。
Q3. IIJmioに20GBプランはありますか? ありません。2025年3月の改定で、従来の20GBプランが25GBへ増量されました(2,000円)。20GB前後を使いたい人は、この25GBプランを選ぶことになります。
Q4. 速度が速いのはどっち? ahamoです。平日昼の実測で約67.43Mbpsと、IIJmio(約15.61Mbps)の約4.3倍速くなります。ahamoはドコモの自社回線を使うMNO、IIJmioは回線を借りるMVNOという構造の違いによるものです。
Q5. データを使い切ったらどうなりますか? ahamoは最大1Mbps、IIJmioは最大300kbpsに制限されます。ahamoの1Mbpsなら標準画質の動画がなんとか見られますが、IIJmioの300kbpsはテキスト中心の利用に限られます。
Q6. 海外で使いたいのですが? ahamo一択です。91の国・地域で30GBまで追加料金なしで使え、申し込みや設定も不要です。IIJmioは海外でのデータ通信に対応していないため、現地SIMやWi-Fiレンタルが別途必要になります。
まとめ
IIJmioとahamoは、「細かく選べて安い」か「速くて海外に強い」かで選び分ける2社です。
- ahamoがおすすめ:平日の昼にしっかり使う/海外に行く/30GB前後を使う/100GB超が必要/通話が多い
- IIJmioがおすすめ:月額を抑えたい(全データ帯で安い)/小容量で足りる/中途半端な容量を選びたい/データを繰り越したい・シェアしたい/端末も安く買いたい
料金は全データ帯でIIJmioが安く、25GB同士で年11,640円の差。一方ahamoは昼が4.3倍速く、海外でも使えます。あなたが「昼の速度」と「海外」にいくら払えるかが判断の軸になります。
料金・速度・キャンペーンは変動するため、最終確認はIIJmio公式サイト・ahamo公式サイトで行ってください。
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