「ahamoと日本通信SIM、どっちがいいの?」——どちらもドコモ回線を使えるのに、料金は倍以上違うこともあります。
先に結論をお伝えすると、料金だけを見れば、全データ帯で日本通信SIMのほうが安いです。20GB前後で比べると月1,580円もの差があります。ではなぜahamoを選ぶ人がいるのか——その上乗せ分は「平日の昼の速度」と「海外ローミング」に払っている、というのが本記事の答えです。
両社の公式料金と「みんなのネット回線速度」の実測データ(いずれも2026年7月時点)をもとに、どちらを選ぶべきかを整理します。
本記事は公式発表の料金と第三者の速度測定データに基づく比較です。料金・速度・キャンペーンは変動するため、最終判断の前に各公式サイトで最新情報をご確認ください。
まず結論:ahamoと日本通信SIMはこう選ぶ
ahamoが向いている人
- 平日の昼もストレスなくスマホを使いたい
- 海外によく行く(30GBまで無料でそのまま使える)
- 大容量(110GB)が必要
- ドコモ品質の安定した回線を求める
日本通信SIMが向いている人
- とにかく月額を安く抑えたい(290円〜)
- 昼はWi-Fi環境にいることが多い
- 中容量+かけ放題込みでコスパよく使いたい
- サブ回線として安く維持したい
ざっくり言えば、「安さ」なら日本通信SIM、「昼の快適さと海外」ならahamo。以下、具体的な数字で見ていきます。
一目でわかる比較表【2026年7月時点】
| 項目 | ahamo | 日本通信SIM |
|---|---|---|
| データ容量 | 30GB(大盛りで110GB) | 1GB/20GB/50GB |
| 月額料金 | 2,970円(大盛り4,950円) | 290円/1,390円/2,178円 |
| 通話 | 5分無料通話込み | 11円/30秒(中容量はかけ放題込み) |
| 昼の実測速度 | 約67.43Mbps | 約18.68Mbps |
| 海外ローミング | 30GBまで無料 | ― |
| 初期費用 | 0円 | スターターパックで節約可 |
| 回線 | ドコモ(自社品質) | ドコモ回線を借用(MVNO) |
ポイントは3つです。①料金は日本通信SIMが安い ②昼の速度はahamoが約3.6倍速い ③海外はahamoの独壇場。次章から詳しく見ていきます。
料金で比較:全データ帯で日本通信SIMが安い
ahamoの料金
ahamoはドコモのオンライン専用ブランドで、プランはシンプルな1本です。
| プラン | データ容量 | 月額(税込) | 通話 |
|---|---|---|---|
| ahamo | 30GB(※2026年8月〜40GBに一時増量中、終了時期未定) | 2,970円 | 5分無料通話込み |
| ahamo+大盛りオプション | 110GB(※同120GBに一時増量中) | 4,950円 | 5分無料通話込み |
データ追加は1GB=550円、かけ放題オプションは+1,100円/月です。事務手数料は0円で、5分無料通話が最初から含まれている点が特徴です。増量中でも日本通信SIMとの価格差の結論(日本通信が安い)は変わりません。
日本通信SIMの料金
日本通信SIMはドコモ回線を借りて運用する格安SIM(MVNO)で、3つのプランから選べます。
| プラン | データ容量 | 月額(税込) | 通話 |
|---|---|---|---|
| 合理的シンプル290 | 1GB | 290円 | 11円/30秒 |
| 合理的みんなのプラン | 20GB | 1,390円 | 5分かけ放題 or 月70分無料通話込み |
| 合理的50GBプラン | 50GB | 2,178円 | 5分かけ放題 or 月70分無料通話込み |
データ追加は1GB=220円(ahamoの半額以下)、完全かけ放題は+1,600円で追加できます。
データ量別の差額(早見表)
同じくらいの使い方で比べると、差はここまで開きます。
| 使い方 | ahamo | 日本通信SIM | 差額 |
|---|---|---|---|
| 待受中心(1GB) | 2,970円 | 290円 | 日本通信が2,680円安い |
| 20GB前後 | 2,970円(30GB) | 1,390円(20GB) | 日本通信が1,580円安い |
| 30〜50GB | 2,970円(30GB) | 2,178円(50GB) | 日本通信が792円安く、容量も20GB多い |
| 100GB超 | 4,950円(110GB) | 2,178円+追加220円/GB | 大容量はahamoが有利な場合も |
料金だけを見れば、ほぼ全域で日本通信SIMの勝ちです。特に20GB帯では年間にすると約1万9千円の差になります。
では、なぜahamoを選ぶ人がいるのか。その差額は何に払っているのか——次章がこの記事の核心です。
通信速度で比較:ahamoの上乗せ分の正体
答えは「平日の昼の速度」です。ahamoと日本通信SIMの「みんなのネット回線速度」の時間帯別・平均ダウンロード速度(直近3ヶ月/2026年7月時点)を見てください。
| 時間帯 | ahamo | 日本通信SIM |
|---|---|---|
| 朝 | 161.15Mbps | 186.88Mbps |
| 昼 | 67.43Mbps | 18.68Mbps |
| 夕方 | 104.21Mbps | 33.92Mbps |
| 夜 | 87.44Mbps | 63.54Mbps |
| 深夜 | 149.75Mbps | 168.05Mbps |
日本通信SIMは平日の昼だけ落ちる
注目すべきは、日本通信SIMが朝は186.88Mbps、深夜は168.05Mbpsとahamoより速いという事実です。決して「遅い回線」ではありません。
しかし平日12時台だけは18.68Mbpsまで落ち込みます。これはドコモから回線を借りて運用するMVNOの構造的な弱点で、利用者が集中する昼休みに帯域が混雑するためです。
ahamoはドコモ品質で終日安定
一方ahamoは自社(ドコモ)の回線をそのまま使うため、昼でも67.43Mbpsを維持します。日本通信SIMの約3.6倍です。
つまり、分岐点は「平日の昼にスマホを使うかどうか」。昼休みに動画やSNSをたっぷり使いたい人はahamo、昼はWi-Fi環境にいる・あまり使わない人は日本通信SIMで十分、という判断になります。
通話で比較
- ahamo:5分無料通話が標準で含まれています(超過後は22円/30秒)。完全かけ放題は+1,100円/月。
- 日本通信SIM:通話料は11円/30秒と大手の半額。「合理的みんなのプラン」「合理的50GBプラン」には5分かけ放題または月70分無料通話が最初から含まれ、完全かけ放題は+1,600円/月です。
短い通話が中心なら、どちらも標準で5分かけ放題相当が付くため大きな差はありません。完全かけ放題を付ける場合はahamo(+1,100円)のほうが安くなります。
ahamoにしかない強み
料金で負けているahamoですが、日本通信SIMにはない明確な価値もあります。
海外ローミング30GBが無料
ahamoは海外でも30GBまで追加料金なしで使えます(15日を超えると速度制限)。申し込みや設定も不要で、そのまま現地で使えるのが大きな利点です。海外出張や旅行が多い人にとって、この機能だけでahamoを選ぶ理由になり得ます。日本通信SIMにはこれに相当するサービスがありません。
大盛りオプションで110GB
+1,980円の「大盛りオプション」で110GBまで拡張できます(合計4,950円)。日本通信SIMは50GBが上限で、超過分は1GBあたり220円の追加になるため、100GB近く使うヘビーユーザーはahamoのほうが安くなるケースがあります。
事務手数料0円
新規・乗り換えともに事務手数料が0円です。初期費用をかけずに始められます。
それでも日本通信SIMを選ぶ価値
一方で、日本通信SIMには「安さ」という圧倒的な武器があります。
- 1GB=290円という業界最安クラスの維持費
- 20GB=1,390円(5分かけ放題込み)というコスパ
- 50GBでも2,178円とahamoの30GBより安い
特に「昼はほとんどスマホを使わない」「Wi-Fi環境が中心」という人にとっては、ahamoの上乗せ分を払う理由が薄くなります。年間1万9千円の差は決して小さくありません。
なお、日本通信SIMは楽天モバイルとの比較でもよく候補に挙がります。詳しくは「日本通信SIMと楽天モバイルを徹底比較」で解説しています。
併用(デュアルSIM)という選択肢
「昼の速度は欲しいけど、料金も抑えたい」という場合、両方を併用する方法もあります。
たとえば、ahamoをメイン回線にしつつ、日本通信SIMの合理的シンプル290(月290円)をサブ回線として持つ、という組み合わせです。月290円の追加でドコモ回線の予備を確保でき、通信障害時のバックアップにもなります。
ただし、ahamoも日本通信SIMもどちらもドコモ回線のため、「圏外対策」としての併用効果は限定的です。回線障害への備えを重視するなら、別の回線(楽天モバイルなど)と組み合わせるほうが合理的です。デュアルSIM併用の詳しい考え方は「日本通信SIMと楽天モバイルを徹底比較」で解説しています。
よくある質問(FAQ)
Q1. 結局どっちが安い? 全データ帯で日本通信SIMが安いです。1GBなら2,680円、20GB前後なら1,580円、30〜50GB帯でも792円ほど日本通信SIMのほうが安くなります。ただし100GB超の大容量ではahamo(大盛り110GB=4,950円)が有利になる場合があります。
Q2. 昼の速度が速いのはどっち? ahamoです。平日昼はahamoが約67Mbps、日本通信SIMは約19Mbpsで、約3.6倍の差があります。ただし朝・深夜は日本通信SIMのほうが速いこともあります。
Q3. 海外で使えるのはどっち? ahamoです。30GBまで追加料金なしで海外ローミングが使え、申し込みも不要です。日本通信SIMには同等のサービスがありません。
Q4. デュアルSIMで併用できる? デュアルSIM対応端末であれば併用できます。ただし両者ともドコモ回線のため、圏外対策としての効果は限定的です。
Q5. 日本通信SIMの申し込みはどうすればお得? Amazonで販売されている「スターターパック(NT-ST2-P)」を利用すると、初期費用を抑えて申し込めます。
まとめ
ahamoと日本通信SIMは、同じドコモ回線を使いながら性格がはっきり分かれます。
- ahamoがおすすめ:平日の昼も快適に使いたい/海外によく行く/110GBの大容量が必要/ドコモ品質を求める
- 日本通信SIMがおすすめ:とにかく安く抑えたい(290円〜)/昼はWi-Fi中心/中容量+かけ放題込みが欲しい
- 判断の分岐点:「平日の昼にスマホを使うか」と「海外に行くか」
料金は全データ帯で日本通信SIMが安く、ahamoの上乗せ分は「昼の速度」と「海外ローミング」への対価です。この2つに価値を感じるならahamo、感じないなら日本通信SIMが合理的な選択になります。
料金・速度・キャンペーンは変動するため、最終確認はahamo公式サイト・日本通信SIM公式サイトで行ってください。
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