「楽天モバイルとpovoの併用が最強って聞くけど、実際どうなの?」——デュアルSIMの組み合わせとして、この2つはよく名前が挙がります。
先に結論をお伝えすると、この組み合わせには他にない強みが2つあります。
①使わない月の下限が月1,078円まで下がること。楽天モバイルは使った分だけの段階制、povoは基本0円なので、あまり使わなかった月は2回線持っていても1,078円で済みます。これは月額固定のプラン同士では実現できません。
②2026年9月末に迫るauローミング終了への備えになること。楽天モバイルは現在auの回線を一部借りていますが、この提供が2026年9月末に終了予定です。楽天の自社回線が弱い場所では、つながりにくくなる可能性があります。
本記事では、公式料金と「みんなのネット回線速度」の実測データ(いずれも2026年7月時点)をもとに、料金シミュレーションと使い分けの実際を解説します。
本記事は公式発表の料金と第三者の速度測定データに基づく解説です。料金・キャンペーン・エリアは変動するため、最終判断の前に各公式サイトで最新情報をご確認ください。
まず結論:楽天×povoの併用はこんな人に向く
併用が向いている人
- 月によってデータ量にムラがある(使わない月は1,078円に下がる)
- 楽天モバイルのエリアに不安がある(auローミング終了への備え)
- 通話が多い(Rakuten Linkで国内通話が無料)
- 地下や屋内で楽天がつながりにくい経験がある
併用が向いていない人
- 毎月コンスタントに大容量を使う(楽天単体の無制限3,278円が最安)
- デュアルSIM対応スマホを持っていない
- 楽天のエリアで不便を感じていない
3つの質問で判断できます
- 使わない月と使う月の差が大きい? → はいなら併用の価値が高い(下限1,078円)
- 楽天がつながりにくい場所がある? → はいなら併用が保険になる
- 毎月20GB以上を安定して使う? → はいなら楽天単体(3,278円で無制限)で十分
なぜ今この組み合わせが注目されるのか
理由は2026年9月末に予定されているauローミングの終了です。
楽天モバイルは自社回線のエリアを広げていますが、届かない場所ではKDDI(au)の回線を借りて補ってきました。これが「パートナー回線」です。
しかしKDDIとの提供期間は2026年9月30日までとされており、既に2026年6月にはエリアの縮小が始まっています。終了後は、楽天の自社回線が弱いエリア——特に地方の過疎地、都市部の地下や建物内——で、圏外になったり不安定になったりする可能性があります。
ここでpovoが効いてきます。povoはau回線を使うMNO(自社回線)なので、併用しておけば楽天がつながらない場所でもau回線で通信を継続できます。しかも基本料0円なので、保険として持つコストがほとんどかかりません。
つまり、「楽天のエリアが不安だが、料金の安さは手放したくない」という人にとって、最も合理的な解決策がこの組み合わせというわけです。
基本スペックの比較一覧
2つを組み合わせると何が起きるか、まず全体像です。
| 項目 | 楽天モバイル | povo |
|---|---|---|
| 回線 | 楽天(自社)+auローミング(2026年9月末終了予定) | au(自社回線) |
| 料金体系 | 段階制(使った分だけ) | トッピング型(基本0円) |
| 最安 | 1,078円(〜3GB) | 0円 |
| 上限 | 3,278円(20GB〜無制限) | トッピング次第 |
| 通話 | Rakuten Linkで国内通話無料 | 22円/30秒 |
| 昼の実測速度 | 約59.34Mbps | 速い(au直営MNO) |
| 事務手数料 | 0円 | 0円 |
| 海外 | 2GBまで無料 | — |
ポイントは3つあります。
①どちらも事務手数料0円なので、契約するだけならコストがかかりません。
②料金体系が「段階制」と「トッピング型」で、どちらも使わなければ安くなる設計です。だから2回線持っても下限が低く抑えられます。
③別系統の回線を確保できること。楽天回線とau回線という異なるネットワークを持てるため、片方の障害やエリア外に備えられます。
料金:下限1,078円という唯一の強み
ここがこの組み合わせの最大の特徴です。2回線持っているのに、使わない月は1,078円で済みます。
楽天モバイルの料金(Rakuten最強プラン)
| データ使用量 | 月額 |
|---|---|
| 〜3GB | 1,078円 |
| 3〜20GB | 2,178円 |
| 20GB〜無制限 | 3,278円 |
povoの主なトッピング
| トッピング | 料金 |
|---|---|
| データ3GB(30日間) | 990円 |
| データ使い放題(24時間) | 330円 |
| データ1.32TB(365日間) | 39,240円(月110GB換算で約3,270円) |
使い方別の月額シミュレーション
| 使い方 | 楽天単体 | 楽天+povo併用 | 備考 |
|---|---|---|---|
| ほとんど使わない月 | 1,078円 | 1,078円(povoは0円維持) | 2回線でも同額 |
| 楽天3GB+povo3GB(計6GB) | 2,178円 | 2,068円 | 併用が110円安く、回線も2系統 |
| 楽天3GB+povo使い放題3日 | 2,178円 | 2,068円 | 旅行や出張の月に有効 |
| 毎月20GB以上使う | 3,278円(無制限) | 3,278円+トッピング代 | 楽天単体が最安 |
読み取れることは3つあります。
①使わない月は2回線でも1,078円です。povoは0円で維持できるため、サブ回線を持つコストが実質ゼロ。これは月額固定のプラン同士(例:ahamo+povoなら下限2,970円)では絶対にできません。
②「楽天を3GB以内に抑えてpovoで補う」と、楽天単体の2段階目より安くなるケースがあります。6GB使う場合、楽天単体なら2,178円ですが、楽天3GB(1,078円)+povo3GB(990円)=2,068円で110円安く、しかも回線が2系統になります。
③毎月20GB以上を安定して使うなら、楽天単体の無制限(3,278円)が最安です。この場合、povoは「エリアの保険」としてのみ持つ形になります。
つまりデータ量にムラがある人ほど、この組み合わせの恩恵が大きいというわけです。
povoの維持費:180日ルールに注意
povoは基本料0円ですが、完全に放置し続けることはできません。
180日間、有料トッピングを一度も購入しないと、利用停止や契約解除の対象になる可能性があります。これが「180日ルール」です。
ただし負担は小さく済みます。
| 維持方法 | 費用 |
|---|---|
| 半年に1回、データ使い放題(6時間)を購入 | 250円 |
| 年間の維持費 | 500円(月あたり約42円) |
月55円ほどでau回線のサブ回線を維持できる計算です。auローミング終了への保険と考えれば、十分に安い水準でしょう。
なお、トッピングを買った日はデータも使えるので、「維持のためだけに払う」のではなく、使い放題の日として活用すれば無駄になりません。
使い分けの実際
併用したあと、どう運用するかを具体的に説明します。
基本は「楽天メイン、povo待機」
普段は楽天モバイルをメインにします。設定で「モバイルデータ通信=楽天」「デフォルトの音声回線=楽天」としておけば、通常は楽天だけが使われ、povoは待機状態です。
通話はRakuten Linkを使えば国内通話が無料なので、通話コストはかかりません。
povoに切り替える場面
次のようなときに、設定からデータ通信をpovoへ切り替えます。
- 楽天が圏外・電波が弱い(地下、建物内、地方など)
- 楽天のデータを3GB以内に抑えたい(料金を1,078円に留めたい月)
- 楽天側で通信障害が起きた
切り替えは設定画面から数タップで完了します。頻繁に切り替えるのが面倒な場合は、**「楽天がつながらないときだけ手動で切り替える」**という運用で十分です。
通話の注意点
Rakuten Linkで通話するときは、楽天回線がつながっている状態である必要があります。povoにデータを切り替えていると、Rakuten Linkの発信がうまくいかない場合があります。
通話が多い人は、「データはpovo、通話は楽天」という設定にしておくと安定します。
ahamo×povoとどちらがいいか
povoの併用相手としては、ahamoもよく候補に挙がります。この2つの違いを整理します。
| 項目 | 楽天×povo | ahamo×povo |
|---|---|---|
| 下限(使わない月) | 1,078円 | 2,970円 |
| 大容量時 | 3,278円(無制限) | 2,970円(30GB) |
| 通話 | Rakuten Linkで無料 | 5分無料通話込み |
| 回線の安定性 | 楽天(エリアに不安あり) | ドコモ(安定) |
| 海外 | 2GBまで無料 | 91の国・地域で30GBまで無料 |
使わない月がある人は楽天×povo、毎月安定して使い、エリアの安心感を優先するならahamo×povoという選び分けになります。
料金の下限を重視するなら楽天、通信の安定性と海外を重視するならahamoです。詳しくはahamoとpovoの併用ガイドで解説しています。
併用のデメリット・注意点
正直にお伝えします。
スマホがデュアルSIM対応でないと使えない
これが最大の前提です。iPhoneはXS以降、AndroidはeSIM対応機種が必要です。契約前に必ず確認してください。
電話番号が2つになる
サブ回線を新規契約すると、使わない番号がもう1つ増えます。管理の手間が少し増えます。
切り替えの手間がかかる
「楽天がつながらないからpovoに切り替える」という操作は、自動ではなく手動です。頻繁に切り替える環境だと面倒に感じるかもしれません。
180日ルールを忘れない
半年に1回はトッピングを買う必要があります。カレンダーに登録しておくと安心です。
Rakuten Linkの挙動に注意
前述のとおり、データをpovoに切り替えているとRakuten Linkの通話が不安定になることがあります。通話重視なら設定を工夫してください。
よくある質問(FAQ)
Q1. 楽天モバイルとpovoの併用は本当にお得ですか? データ量にムラがある人には有効です。使わない月は2回線持っていても月1,078円で済みます(povoは0円維持)。逆に毎月20GB以上を安定して使うなら、楽天単体の無制限3,278円が最安です。
Q2. なぜ今この組み合わせが注目されているのですか? 楽天モバイルが借りているauのローミング回線が、2026年9月末に終了予定だからです。終了後は楽天の自社回線が弱い場所(地下・屋内・地方)でつながりにくくなる可能性があり、au回線のpovoを併用しておけば保険になります。
Q3. povoは本当に0円で維持できますか? 基本料は0円ですが、180日間まったく有料トッピングを購入しないと利用停止の対象になります。半年に1回、データ使い放題(6時間・250円)を買えば維持でき、**年間500円(月42円ほど)**で済みます。
Q4. 楽天のデータを節約するとお得になりますか? なるケースがあります。6GB使う場合、楽天単体なら2,178円ですが、楽天を3GB以内(1,078円)に抑えてpovoで3GB(990円)を足すと2,068円となり、110円安いうえに回線が2系統になります。
Q5. ahamo×povoとどちらがいいですか? 使わない月がある人は楽天×povo(下限1,078円)、毎月安定して使いエリアの安心感を優先する人はahamo×povo(ドコモ回線・海外91カ国)です。料金の下限か、通信の安定性かで選んでください。
Q6. Rakuten Linkは併用しても使えますか? 使えますが注意が必要です。データ通信をpovoに切り替えていると、Rakuten Linkの発信が不安定になる場合があります。通話が多い人は「データはpovo、通話は楽天」という設定にしておくと安定します。
まとめ
楽天モバイルとpovoの併用は、「使わない月は月1,078円まで下がる」という料金の柔軟さと、**「2026年9月末のauローミング終了への備え」**という2点で価値があります。
- 併用がおすすめ:データ量にムラがある/楽天のエリアに不安がある/通話が多い(Rakuten Link無料)
- 併用が不要:毎月20GB以上を安定して使う(楽天単体の無制限が最安)/デュアルSIM非対応の端末
- 最大の強み:2回線持っても下限1,078円。月額固定のプラン同士では実現できない
povoの維持費は年間500円。この金額で「au回線」と「エリアの保険」が手に入ると考えれば、特にauローミング終了を控えた今、検討する価値は十分にあります。
料金・キャンペーン・エリアは変動するため、最終確認は楽天モバイル公式サイト・povo公式サイトで行ってください。
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