「mineoとIIJmio、結局どっちが安いの?」——比較記事の中には「35GB未満ならIIJmio、それ以上ならmineoが経済的」と紹介するものもありますが、実際にデータ量ごとの料金を並べると、この境界線は正確ではありません。
先に結論をお伝えすると、25GBまではIIJmioが圧倒的に安く、mineoが明確に有利になるのは45GB以上です。30〜35GB帯はプランの刻み方の違いでほぼ横並びになるため、単純な「35GBが境界」という説明では実態を捉えきれません。
本記事では、両社の料金プランを容量帯ごとに実額で突き合わせ、通話・速度・データ超過後の挙動まで比較します。
本記事は公式発表の料金と第三者の速度測定データに基づく比較です。料金・速度・キャンペーンは変動するため、最終判断の前に各公式サイトで最新情報をご確認ください。
まず結論:mineoとIIJmioはこう選ぶ
IIJmioが向いている人
- 月25GB以内で使う(どの容量帯でも明確に安い)
- 端末もセットで安く買いたい(乗り換えセールが強い)
- データをシェア・繰り越したい
- 通話をそこそこする(11円/30秒)
mineoが向いている人
- 月45GB以上使う(IIJmioより明確に安い)
- データを使い切っても粘りたい(最大1〜3Mbpsで使い放題)
- au・ソフトバンク回線も使いたい(IIJmioはドコモ・auのみ)
- 店舗で相談したい
3つの質問で判断できます
- 月に使うデータ量は25GB以内ですか? → はいならIIJmio
- 月45GB以上使いますか? → はいならmineo
- データを使い切っても粘りたいですか? → はいならmineo(最大1〜3Mbps)
基本スペックの比較一覧
| 項目 | IIJmio | mineo |
|---|---|---|
| 料金プラン | 2〜55GBの8段階 | 3〜50GBの5段階 |
| 対応回線 | ドコモ・auの2回線 | ドコモ・au・ソフトバンクの3回線 |
| 通話料 | 11円/30秒 | 22円/30秒 |
| 使い切った後 | 通常の速度制限 | 最大1〜3Mbpsで使い放題 |
| データシェア | できる | できない |
| データ繰り越し | あり | あり |
| 端末セット販売 | 強い(セール多数) | あり |
| 昼の実測速度 | 約15.08Mbps | 約28.96Mbps |
| 店舗サポート | なし | あり |
料金:「35GB境界説」を実額で検証する
IIJmioの料金(ギガプラン・音声SIM)
| データ量 | 月額 |
|---|---|
| 2GB | 850円 |
| 5GB | 950円 |
| 10GB | 1,400円 |
| 15GB | 1,600円 |
| 25GB | 2,000円 |
| 35GB | 2,400円 |
| 45GB | 3,300円 |
| 55GB | 3,900円 |
なお、IIJmioに20GBプランはありません。2025年3月の改定で従来の20GBプランが25GBへ増量されたためです。
mineoの料金(マイピタ・デュアルタイプ)
| データ量 | 月額 |
|---|---|
| 3GB | 1,298円 |
| 7GB | 1,518円 |
| 15GB | 1,958円 |
| 30GB | 2,178円 |
| 50GB | 2,948円 |
必要な容量ごとの実額対決
「その容量を満たす最安のプラン」で並べると、次のようになります。
| 使いたい量 | IIJmio | mineo | 安いほう |
|---|---|---|---|
| 2GB | 850円(2GB) | 1,298円(3GB) | IIJmio(448円差) |
| 5GB | 950円(5GB) | 1,518円(7GB) | IIJmio(568円差) |
| 10GB | 1,400円(10GB) | 1,958円(15GB) | IIJmio(558円差) |
| 15GB | 1,600円(15GB) | 1,958円(15GB) | IIJmio(358円差) |
| 25GB | 2,000円(25GB) | 2,178円(30GB) | IIJmio(178円差) |
| 30GB | 2,400円(35GB) | 2,178円(30GB) | mineo(222円差) |
| 35GB | 2,400円(35GB) | 2,948円(50GB) | IIJmio(548円差) |
| 45GB | 3,300円(45GB) | 2,948円(50GB) | mineo(352円差) |
| 55GB | 3,900円(55GB) | 対応不可(上限50GB) | IIJmioのみ対応 |
読み取れることは3つあります。
①2GBから25GBまでは、すべての容量帯でIIJmioが明確に安いです。特に5GB・10GB帯では500円以上の差がつきます。
②30〜35GB帯は、プランの刻み方次第で結果が入れ替わります。 mineoはちょうど30GBのプランがあるため、この容量ならmineoが有利。しかし35GBが必要になると、IIJmioにはぴったりの35GBプランがある一方、mineoは50GBプランを契約するしかないため、今度はIIJmioが逆転します。
③45GB以上は、mineoが明確に有利です。mineoの50GBプラン(2,948円)は、IIJmioの45GBプラン(3,300円)より安く、しかも容量も多くなります。ただし55GB級の最大容量が必要な場合はIIJmioのみ対応です(mineoは50GBが上限)。
「35GB未満ならIIJmio、以上ならmineo」という説明はやや不正確です。正確には、25GBまではIIJmioの独壇場、30〜35GB帯は横並び、45GB以上でmineoが優位という3段階の構造になっています。
データを使い切った後:粘れるmineo、通常制限のIIJmio
料金以外で大きく違うのが、契約容量を使い切った後の挙動です。
| プラン | 使い切った後の速度 | 料金 |
|---|---|---|
| mineo マイピタ 3GB・7GB | 最大1Mbps | 無料(プランに付帯) |
| mineo マイピタ 15GB以上 | 最大3Mbps | 無料(プランに付帯) |
| IIJmio ギガプラン | 通常の速度制限(低速) | — |
mineoは、契約容量を使い切っても最大1〜3Mbpsで通信し続けられます。 これが無料でプランに付帯しているため、「月末にデータがなくなって何もできなくなる」という心配がありません。3Mbpsあれば標準画質の動画視聴やSNSは十分実用的です。
IIJmioは容量超過後、通常の速度制限(数百kbps程度)がかかります。「多少容量オーバーしても粘りたい」という使い方をするなら、mineoに分があります。
通話:IIJmioが基本料金は安い、かけ放題はmineoが安い
| 項目 | IIJmio | mineo |
|---|---|---|
| 通話料 | 11円/30秒 | 22円/30秒 |
| 5分かけ放題 | 500円 | — |
| 10分かけ放題 | 700円 | 550円 |
| 完全かけ放題 | 1,400円 | 1,210円 |
素の通話料はIIJmioが半額です。かけ放題を付けずに使うなら、IIJmioのほうが確実に安くなります。
一方、かけ放題を付けるならmineoが安くなります。10分かけ放題は550円(IIJmioは700円)、完全かけ放題は1,210円(IIJmioは1,400円)です。
短い通話がときどきならIIJmio、長電話が多くてかけ放題を付けるならmineo、という使い分けになります。
速度:昼はmineoがやや優位
| 時間帯 | mineo | IIJmio |
|---|---|---|
| 昼(平日12時台) | 約28.96Mbps | 約15.08Mbps |
みんなのネット回線速度の実測値(直近3ヶ月・2026年8月時点)を比較すると、平日昼はmineoがIIJmioの約1.9倍速いという結果です。どちらもMVNOのため大手キャリアと比べれば昼に速度が落ちる共通の弱点がありますが、両社を比べた場合はmineoに分があります。
なお、比較記事の中には「mineoが200Mbps超・IIJmioが10Mbps未満」といった極端な数値を紹介するものもありますが、測定時期やサンプル数によって数値は変動します。本記事では直近3ヶ月の実測平均を採用しています。
IIJmioだけの強み:端末セットとデータシェア
スマホのセット購入・セールが強い
IIJmioは乗り換え時の端末セールが充実しており、SIMとセットで安く買えます。mineoも端末販売はありますが、セールの規模ではIIJmioに分があります。
データシェア・複数回線の柔軟性
IIJmioは1つの契約で複数のSIM(音声・データ)にデータ容量をシェアできます。家族や2台持ちでデータをまとめて管理したい人に向いています。
mineoだけの強み:3キャリア対応と使い放題の粘り
ドコモ・au・ソフトバンクから選べる
IIJmioはドコモ(タイプD)・au(タイプA)の2回線ですが、mineoはソフトバンク回線も選べます。ソフトバンクのエリアで使いたい人にはmineoが唯一の選択肢です。
使い切っても最大3Mbpsで粘れる
前述のとおり、mineoは容量超過後も無料で最大3Mbpsを維持できます。
パケットギフト・マイネ王などの独自サービス
mineoには、余ったデータを他のユーザーに贈れる「パケットギフト」や、コミュニティ「マイネ王」、全ユーザーで余ったデータを分け合う「フリータンク」があります。
3つの質問で選ぶ
質問1:月に使うデータ量は25GB以内ですか? → はいならIIJmio。2GBから25GBまで、どの容量帯でも明確に安くなります。
質問2:月45GB以上使いますか? → はいならmineo。50GBプラン(2,948円)はIIJmioの45GBプラン(3,300円)より安く、容量も多くなります。
質問3:データを使い切っても粘りたいですか? → はいならmineo。最大1〜3Mbpsで無料で使い放題になります。
それでも迷う場合は、30〜35GB帯はほぼ横並びなので、ソフトバンク回線が必要か(mineo)、**データシェアや端末セールを使いたいか(IIJmio)**で決めるのが確実です。
よくある質問(FAQ)
Q1. 「35GB未満ならIIJmio」という説明をよく見ますが本当ですか? やや不正確です。正確には25GBまでIIJmioが圧倒的に安く、30〜35GB帯はプランの刻み方次第でほぼ横並び、mineoが明確に有利になるのは45GB以上です。
Q2. 結局どっちが安いですか? 容量によります。25GB以内はIIJmioが明確に安く(5GB帯で568円差)、45GB以上はmineoが安くなります(45GBでは352円差)。30〜35GB帯だけはどちらが安いか容量次第で入れ替わります。
Q3. データを使い切ったらどうなりますか? mineoは最大1〜3Mbps(契約プランによる)で使い放題になり、この機能は無料でプランに付帯します。IIJmioは通常の速度制限(低速)がかかります。
Q4. 通話が多いのですが、どちらが安くなりますか? 短い通話がときどきならIIJmio(11円/30秒)が安く、長電話が多くてかけ放題を付けるならmineo(10分550円・完全1,210円)が安くなります。
Q5. 速度が速いのはどっちですか? 平日昼の実測ではmineo(約28.96Mbps)がIIJmio(約15.08Mbps)を上回ります。ただし両社ともMVNOで昼は落ちるため、どちらも大手キャリアほどの安定感はありません。
Q6. 55GB以上の大容量を使いたいのですが? IIJmioの55GBプラン(3,900円)一択です。mineoは50GBが上限のため、それ以上の容量には対応できません。
まとめ
mineoとIIJmioは、「35GB未満ならIIJmio」という単純な境界線では正確に説明できない、3段階の料金構造を持つ2社です。
- IIJmioがおすすめ:25GB以内の少〜中容量/端末もセットで買いたい/データをシェアしたい/通話をそこそこする
- mineoがおすすめ:45GB以上の大容量/データを使い切っても粘りたい/ソフトバンク回線を使いたい/店舗で相談したい
- 迷うなら:30〜35GB帯はほぼ横並びなので、回線の種類やデータシェアの有無で決める
料金・速度・キャンペーンは変動するため、最終確認はIIJmio公式サイト・mineo公式サイトで行ってください。
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