格安SIM・キャリア各社は、「割引」「増量」「無料化」といった見出しの裏で、実質的な値上げを行っていることがあります。本記事では、公式発表の一次情報と実額計算だけをもとに、当サイトで検証済みの「改悪」事例を一覧にまとめました。

新しい値上げ・改定の情報が出るたびに、公式発表での裏取りが取れたものから随時追記していきます。単なる「値上げされた」という速報ではなく、「結局いくら損するのか」を実額で計算するのが本記事の方針です。

本記事は公式発表の料金・制度に基づく解説です。料金・制度は変動するため、最終判断の前に各公式サイトで最新情報をご確認ください。

まとめ:現時点で確認されている「改悪」3件

サービス 何が変わったか 実質値上げ額 適用時期
ワイモバイル「シンプル3」 基本料金値上げ、特別割引はあるが相殺しきれない Sプラン693円/M・Lプラン143円 2026年6月2日〜
povo 大容量トッピング 60GB・150GB・300GB(短期)が廃止、365日一括プランに一本化 初期費用が最大4倍(9,834円→39,240円) 2026年7月31日〜
mineo 事務手数料 契約事務手数料値上げ、eSIM発行料は無料化するが相殺できず eSIM110円/物理SIM1,100円 2026年10月1日〜

① ワイモバイル「シンプル3」:特別割引があっても実質値上げ

2026年6月2日から基本料金が値上げされました。既存ユーザーには2026年12月31日まで月220円の「特別割引」が自動適用されますが、値上げ額(363〜913円)のほうが大きいため、割引を適用しても実質値上げになっています。

  • Sプラン:基本料金+913円 − 割引220円 = 実質+693円
  • M・Lプラン:基本料金+363円 − 割引220円 = 実質+143円
  • 2027年1月以降は特別割引も終了し、値上げ額がフルで適用される見込み

容量帯別の乗り換え先候補(HISモバイル/mineo/IIJmio)まで含めた詳しい実額計算は、ワイモバイル「シンプル3」改悪の実質値上げ額を計算で解説しています。

② povoの大容量トッピング:単価は安いのに初期費用が4倍に

2026年7月31日で「60GB(90日間)」「150GB(180日間)」「300GB(90日間)」の販売が終了し、「1.32TB(365日間・39,240円)」に一本化されました。

1GBあたりの単価だけを見れば安くなっていますが、短期間だけ大容量を使いたい人にとっては、一度に払う初期費用が最大4倍になります。

  • 旧「300GB(90日間)」:9,834円を払えば90日間使えた
  • 新「1.32TB(365日間)」:39,240円をまとめて払う以外の選択肢がない
  • 3か月・6か月だけ大容量を使いたい人には、月契約のNUROモバイル(NEOプランW)やLIBMO(60GB)が代替候補

詳しい実額計算は、povoの大容量トッピングが実質改悪で解説しています。

③ mineoの事務手数料:「eSIM無料化」で相殺されない値上げ

2026年10月1日から、契約事務手数料・変更事務手数料・SIMカード発行料がそれぞれ550円値上げされます。同時にeSIMプロファイル発行料が440円→0円に無料化されますが、値上げ額のほうが大きいため、eSIM契約でも実質値上げになります。

  • eSIM契約:3,740円→3,850円で実質+110円
  • 物理SIM契約:5,500円→6,600円で実質+1,100円
  • 対象は2026年10月1日以降の新規申し込み・プラン変更・SIM再発行から。9月中に申し込めば旧料金が適用される

詳しい実額計算は、mineoの事務手数料が2026年10月に改定で解説しています。

引き続き動向を注視しているネタ

以下は「値上げ・改定」自体は公式発表で確認できているものの、実額計算での差別化が難しい、または速報性が薄れている等の理由で、現時点では単独記事化を見送っているものです。動きがあれば追記・記事化します。

  • ドコモ/ahamo「いつでもカエドキプログラム」利用料:2026年3月5日以降、対象端末を返却する際に最大22,000円の「プログラム利用料」が発生します。ドコモ内での機種変更なら免除される一方、他社へのMNPを伴う返却では課金される仕組みです。詳細はドコモ公式でご確認ください。
  • UQモバイル旧プラン(くりこしプラン等)の値上げ:2025年11月1日から、旧プランの月額料金が110〜220円値上げされました(データ容量も1〜2GB増量)。新規受付は終了していますが、既存契約者には自動適用されています。詳細はUQ mobile公式のお知らせでご確認ください。
  • 楽天モバイルの周辺手数料値上げ:2025年11月19日から、同一名義で累計5回線目以降の契約事務手数料が3,850円に、2026年6月17日からスマホ交換保証プラスの月額料金が値上げされています。メインプラン(1,078〜3,278円)自体の値上げ発表はありません。詳細は楽天モバイル公式のお知らせでご確認ください。
  • 光回線・固定回線の値上げ:NURO光(2026年9月〜)、ソフトバンク光(2026年12月〜)、フレッツ光(月額・工事費・撤去費が順次)など、主要な光回線でも値上げが相次いでいます。光回線を見直すタイミングの参考として「光回線をやめてスマホだけにする」もあわせてご覧ください。

よくある質問(FAQ)

Q1. この記事はどうやって更新されますか? 新しい値上げ・改定情報が出るたびに、公式発表での裏取りが取れたものから随時追記します。実額計算まで踏み込める内容であれば、単独記事として切り出すこともあります。

Q2. なぜ「改悪」とわざわざ言うのですか? 「割引が付くので実質据え置き」「単価は下がった」といった発表だけを見ると、値上げに気づきにくいことがあるためです。本記事では公式発表の数字をそのまま実額計算し直し、結局いくら負担が増えるのかを明確にしています。

Q3. 一番影響が大きいのはどれですか? 一度に払う金額の変化という意味では、povoの大容量トッピング(初期費用が最大4倍)が最も大きい変化です。ただし対象になるのは短期間だけ大容量を使いたい一部のユーザーに限られます。継続的な負担増という意味では、ワイモバイル「シンプル3」のSプラン(実質693円/月)が幅広いユーザーに影響します。

Q4. 「動向を注視しているネタ」は今後記事化されますか? 公式発表で裏取りができ、かつ実額計算で独自の切り口を出せると判断できた場合に記事化します。既に競合サイトが同じ切り口を詳しく扱っている場合や、情報の鮮度が失われている場合は、単独記事化を見送ることがあります。

Q5. 値上げされたサービスは、もう使わない方がいいですか? 一概には言えません。値上げ後でも他社より安いケースは多くあります。本記事で紹介している各記事では、値上げ額だけでなく、容量帯別の乗り換え先候補も合わせて解説しています。

Q6. 情報源はどこですか? 各社の公式発表(プレスリリース・公式サポートページ)を一次情報としています。二次情報のみで金額が確認できないものは、本記事には掲載していません。

まとめ

格安SIM・キャリア各社の「改悪」は、見出しの割引・増量だけを見ると気づきにくいものが少なくありません。

  • ワイモバイル「シンプル3」:特別割引を考慮してもSプラン実質693円、M・Lプラン実質143円の値上げ
  • povo大容量トッピング:単価は下がったが、短期利用者の初期費用は最大4倍
  • mineo事務手数料:eSIM無料化を考慮しても実質110〜1,100円の値上げ

料金・制度は変動するため、最終確認は各公式サイトで行ってください。本記事は新しい情報が出次第、随時更新します。

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