HISモバイルは2026年9月17日、新料金プラン「自由自在3.0」の提供を開始しました。「全プラン月額2,000円未満」「30GBが1,999円」という訴求が目を引きますが、実際に何が変わり、何が変わっていないのかは、料金表を旧プランと並べないと見えてきません。

先に結論をお伝えすると、変わったのは10GB・20GB・30GBの3つだけで、20GBと30GBには6分かけ放題が込みになりました。特に大きいのは30GBで、2,970円から1,999円へ971円の値下げです。

同じ時期にahamoが3,135円へ値上げされる(ahamoが初の値上げ)ため、この2つを並べると年13,632円の差になります。一方で、上限は30GB、昼の速度はMVNOなりに落ちるなど、選ぶ前に知っておくべき点もあります。

本記事は公式発表と第三者の報道に基づく解説です。料金・キャンペーン・特典の条件は変動するため、最終判断の前にHISモバイル公式サイトで最新情報をご確認ください。

まず結論:何が変わって、何が変わらないのか

データ容量 旧(自由自在2.0) 新(自由自在3.0) 差額
100MB未満 280円 280円 据え置き
1GB 550円 550円 据え置き
3GB 770円 770円 据え置き
7GB 990円 990円 据え置き
10GB 1,340円 1,299円 −41円
20GB 2,090円 1,699円(6分かけ放題込み) −391円
30GB 2,970円 1,999円(6分かけ放題込み) −971円

通話は、通話料が30秒あたり9円、1回6分のかけ放題が500円、完全かけ放題が1,480円です。6分かけ放題が最初から料金に含まれるのは、20GBと30GBだけという点に注意してください。

値下げの中身:得するのは「20GB・30GB」の人

30GB:971円の値下げは、年11,652円の差

容量 旧月額 新月額 年額の値下げ幅
10GB 1,340円 1,299円 492円
20GB 2,090円 1,699円 4,692円
30GB 2,970円 1,999円 11,652円

10GBの値下げ幅は41円と小さく、体感の差はほとんどありません。一方で30GBは年間1万円超の値下げで、しかも6分かけ放題が込みです。旧プランでは6分かけ放題を付けると別途500円かかっていたため、通話をする人ほど実質的な差は大きくなります。

100MB〜7GBは据え置き

小容量の帯は今回動いていません。7GBが990円という強みは従来どおりで、ここは他社が簡単に真似できない水準のままです。

30GB 1,999円は本当に安いのか:他社との実額比較

30GB前後を使う人の選択肢と月額を並べます(ahamoは2026年12月1日からの新料金)。

サービス 容量 月額 通話 HIS 30GB(1,999円)との差
HISモバイル 30GB 1,999円 6分かけ放題込み ―
日本通信SIM 50GB 2,178円 5分かけ放題込み +179円(容量は20GB多い)
mineo 30GB 2,178円 別料金 +179円
IIJmio 35GB 2,400円 別料金 +401円
NUROモバイル 35GB 2,699円 別料金 +700円
LIBMO 30GB 2,728円 別料金 +729円
ahamo 40GB 3,135円 5分通話無料込み +1,136円
楽天モバイル 20GB超 3,278円 Rakuten Linkで無料 +1,279円

「30GB前後で、通話込みの月額」という条件では、HISモバイルが主要各社の中で最安です。日本通信SIMは179円高いだけで50GB使えるため、容量に余裕を持ちたい人は日本通信も有力な選択肢になります。詳しい損益分岐はHISモバイルと日本通信SIMを徹底比較にまとめています。

選ぶ前に知っておきたい落とし穴

① 上限は30GB

HISモバイルの最大容量は30GBです。31GB以上使う人にとっては選択肢になりません。この帯は日本通信SIM(50GB)やIIJmio(35GB以上)、mineo(50GB)が候補になります。

② 昼の速度は、MVNOなりに落ちる

HISモバイルは日本通信のネットワーク(ドコモ回線)を使うMVNOです。第三者の計測では、日本通信SIMの平日12時台は約18.68Mbps(朝は約186Mbps)でした。SNSやWebなら問題ない水準ですが、昼に外で動画をたっぷり見る人には不満が出やすい点は変わりません。

この点は、キャリア回線をそのまま使うahamoとの最大の違いです。昼の速度を重視するなら、値上げ後でもahamoに払う理由があります。

③ 6分かけ放題が込みなのは20GBと30GBだけ

10GB以下のプランで6分かけ放題を付けると、別途500円かかります。「全プラン通話込み」ではないので、10GB以下で通話が多い人は、かけ放題を付けた総額で他社と比べてください。

④ 旧プランの契約者の扱い

自由自在2.0を契約中の人が新プランへどう移行するか(自動か、手続きが必要か)は、公式サイトで具体的な条件を確認してください。本記事では公式ページの記載が確認できた範囲のみを扱っています。

海外eSIMが年1回無料になる特典

新プランには、旅行会社H.I.S.らしい特典も付きます。

項目 内容
サービス名 HIS Travel eSIM powered by VOYE
内容 4GB・15日間の海外データ通信
対象エリア 130以上の国と地域
回数 1電話番号につき年1回無料(新規・既存とも対象)
条件 eSIM対応端末が必要
提供開始 2026年10月1日予定
4GBを超える分 有料で追加購入

年に1回海外へ行く人にとっては、現地用のSIMやローミングを別途用意する手間と費用が省ける特典です。ただし、契約中のSIMそのものが海外で使えるようになるわけではありません。日常的に海外で使うなら、標準でローミングに対応するahamo(40GBに拡大予定)や楽天モバイルのほうが向いています。

HISモバイルが向いている人・向いていない人

向いている人

  • 月20〜30GBを使い、通話も付けたい(30GBで1,999円は主要各社で最安)
  • 7GB前後が中心(990円は据え置きのまま最安級)
  • 昼はWi-Fiが中心で、速度の低下が気にならない
  • ahamo・eximo・irumoの値上げを機に、料金を見直したい

向いていない人

  • 31GB以上使う(30GB上限のため)
  • 平日昼にモバイル回線で動画を見る(MVNOのため昼は低下)
  • 1〜4GBが中心(日本通信SIMのほうが安い)
  • 日常的に海外で使う(標準ローミングなし)

よくある質問(FAQ)

Q1. 自由自在3.0はいつから? 2026年9月17日から提供が始まりました。

Q2. 何が安くなりましたか? 10GB(1,340円→1,299円)、20GB(2,090円→1,699円)、30GB(2,970円→1,999円)の3つです。20GBと30GBには6分かけ放題が込みになりました。100MB〜7GB(280〜990円)は据え置きです。

Q3. 「全プラン月額2,000円未満」は本当ですか? はい。最も高い30GBが1,999円です。ただしオプションのかけ放題(6分500円、完全1,480円)は別料金です。

Q4. ahamoの値上げ後と比べてどのくらい安いですか? ahamoは2026年12月1日から40GB以下が3,135円になります。HISモバイル30GB(1,999円)とは月1,136円、年13,632円の差です。ただし昼の速度や海外ローミングはahamoが有利です。

Q5. 上限はありますか? 30GBが上限です。それ以上使う人は、日本通信SIM(50GB)やIIJmio、mineoなどが候補になります。

Q6. 海外eSIMの無料特典はいつから使えますか? 2026年10月1日提供開始予定です。4GB・15日間で、1電話番号につき年1回、eSIM対応端末が対象です。

Q7. 昼の速度は速くなりましたか? 今回の改定は料金の見直しで、回線そのものは変わっていません。HISモバイルは日本通信のネットワーク(ドコモ回線)を使うMVNOのため、平日12時台は速度が低下します(日本通信SIMの実測で約18.68Mbps)。

まとめ

  • 自由自在3.0は2026年9月17日に提供開始。変わったのは10GB・20GB・30GBだけで、20GB・30GBは6分かけ放題込み
  • 最大の値下げは30GBの971円(2,970円→1,999円)。年11,652円の差
  • 30GB前後・通話込みの条件では、主要各社で最安。値上げ後のahamoとは年13,632円の差
  • 落とし穴は30GB上限、昼の速度、6分かけ放題は20GB・30GBのみ
  • 海外eSIM(4GB・15日間)が年1回無料になる特典は10月1日開始予定

料金・条件は変動するため、最終確認はHISモバイル公式サイトで行ってください。

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