ドコモは2026年9月25日、オンライン専用プラン「ahamo」を12月1日から40GB・60GB・120GBの3段階制に改定すると発表しました。ahamoにとっては初の値上げです。同時に、eximo・5Gギガホ・irumoなど旧プランも値上げされます。
先に結論をお伝えすると、影響は使い方によってきれいに分かれます。
- 30GB以内で使っている人:月165円の値上げ(年1,980円)。ただし容量は30GB→40GBに増えます
- 大盛りオプション(4,950円)の契約者:40GB以下の月は1,815円安くなる。60〜120GBを使う月だけ165円高くなる
- eximo・irumoなど旧プランの契約者:550円または110〜330円の値上げ。乗り換えを考える最大のきっかけになります
本記事では、公式発表の数字を使い方別に実額で計算し、値上げ後のahamoと他社との差を年額で比べます。
本記事は2026年9月25日のドコモの発表に基づく解説です。既存契約者の扱いなど詳細な条件は変更・追加される可能性があるため、最終判断の前にドコモ・ahamo公式サイトで最新情報をご確認ください。
まず結論:何がいつ変わるのか
| 項目 | 現行(〜11月30日) | 2026年12月1日〜 |
|---|---|---|
| 基本料金 | 2,970円(30GB) | 3,135円(40GB以下) |
| 中間の段階 | なし | 4,125円(40GB超〜60GB以下) |
| 大容量 | 大盛りオプション4,950円(110GB) | 5,115円(60GB超〜120GB以下) |
| 大盛りオプション | あり | 11月30日で終了 |
| 海外データ通信 | 30GB | 40GB(15日超の滞在に対応するオプションも新設) |
料金が上がるのは基本料金の部分(+165円)ですが、大盛りオプションを廃止して使った量に応じた3段階に変えるという構造変更でもあります。「一律で値上げ」ではない点が、今回の改定の読みどころです。
使い方別の実額:得する人と損する人
① 現行30GBプランの人(大盛りなし)
| 現行 | 12月1日〜 | 差額 | |
|---|---|---|---|
| 月額 | 2,970円 | 3,135円 | +165円 |
| 年額 | 35,640円 | 37,620円 | +1,980円 |
| 使えるデータ | 30GB | 40GB | +10GB |
値上げ幅は月165円と小さめです。ただし、30GBも使い切らない人にとっては、容量が増えても得はなく、純粋な値上げです。
さらに、2026年11月1日時点のahamo契約者(大盛り契約者を除く)には、12月1日から「上限40GB」の無料オプションが自動設定されます。上限に達した場合は通信速度が最大1Mbpsに制限されるだけで、勝手に4,125円の段階に上がることはありません(アプリで解除も可能)。「気づいたら料金が上がっていた」という事故は防がれる仕組みです。
② 大盛りオプション(110GB・4,950円)の人
大盛り契約者は、今回の改定でむしろ安くなる可能性が高いグループです。
| 1か月の使用量 | 現行(大盛り) | 12月1日〜 | 差額 |
|---|---|---|---|
| 40GB以下 | 4,950円 | 3,135円 | −1,815円 |
| 40GB超〜60GB以下 | 4,950円 | 4,125円 | −825円 |
| 60GB超〜120GB以下 | 4,950円 | 5,115円 | +165円 |
「毎月100GB近く使う」人だけが165円の値上げで、月によってばらつきがある人は、使わなかった月ほど安くなります。大盛りを保険として付けていただけの人は、年間で最大2万円前後安くなる計算です(40GB以下で収まる月が続く場合:1,815円×12か月=21,780円)。
ただし、大盛り契約者には上限設定オプションが自動設定されません。そのまま何もしないと、使った量に応じて自動的に段階が上がる点は把握しておいてください。
③ eximo・5Gギガホ・irumoなど旧プランの人
同じ12月1日に、旧プランも値上げされます。
| プラン | 値上げ額 | 年額の負担増 |
|---|---|---|
| eximo・eximoポイ活・5Gギガホ系 | +550円 | +6,600円 |
| irumo(3GB・6GB・9GB)・5Gギガライト系 | +330円 | +3,960円 |
| irumo(0.5GB)・はじめてスマホプラン等 | +110円 | +1,320円 |
対象は**合計56プラン(新規受付を終了している51プランを含む)で、契約数にして約75%**に相当するとされています。今回の発表で、実際に一番大きな影響を受けるのはahamoではなく、この旧プランの契約者です。
irumoを使っている人向けに、セット割あり・なし別の実額差と、乗り換える前の注意点をirumoが12月から値上げで、eximoを使っている人向けに、割引を最大まで使った場合のahamoとの年額差をeximoが12月から値上げでまとめています。
eximoなどからahamoへ移る場合の注意点:ahamoはドコモ光セット割の対象外です。 セット割を受けている人は、その割引(1,100円)を失った状態で比べる必要があります。ahamoは「みんなドコモ割」の割引対象にもなりません(回線数のカウントには含まれます)。
値上げ後のahamoは、他社と比べてどうなのか
3,135円になったahamoを、同じデータ量帯の他社と月額・年額で比べます。ahamoには5分以内の通話無料が含まれる点は、以下の比較でもそろえています。
| 比較先 | 月額 | ahamo(3,135円)との差 | 年額の差 |
|---|---|---|---|
| HISモバイル 30GB(6分かけ放題込み) | 1,999円 | −1,136円 | −13,632円 |
| 日本通信SIM 50GB(5分かけ放題込み) | 2,178円 | −957円 | −11,484円 |
| 日本通信SIM 20GB(5分かけ放題込み) | 1,390円 | −1,745円 | −20,940円 |
| 楽天モバイル(20GB超・無制限) | 3,278円 | +143円 | +1,716円 |
安さで見ると、ahamoとの差はさらに開いた
値上げ前(2,970円)でも、HISモバイルや日本通信SIMとの差は大きいものでした。165円の値上げで、その差がさらに広がった形です。特にHISモバイルは、2026年9月17日の新プラン「自由自在3.0」で30GBが1,999円まで値下げされたばかりで、値上げ後のahamoとの差は年13,632円にのぼります。
- HISモバイルの新プランについてはHISモバイル「自由自在3.0」の解説
- 日本通信SIMとの詳しい比較はahamoと日本通信SIMどっちがいい?
それでもahamoを選ぶ理由は残る
安さだけでahamoを見限るのは早計です。ahamoの強みは料金以外にあります。
- 平日昼の速度:ahamoはドコモ回線をそのまま使うため、MVNOのように昼に落ちにくい(第三者計測でMVNOは平日12時台に10〜20Mbps台まで低下)
- 海外ローミング:30GB→40GBに拡大される
- 5分通話無料が標準:かけ放題オプションなしで短い通話が無料
「昼に外で動画をよく見る」「海外に行く機会が多い」人にとっては、月1,000円強の差にも価値があります。逆に、昼はWi-Fiで、海外にも行かないなら、ahamoに払い続ける理由は薄いというのが実額から見えた結論です。
今すぐ動くべきか
判断は、次の3ステップで整理できます。
- 今のプランと使用量を確認する:直近3か月の使用量を見て、40GB以下か、60GB超が続くかを確認します
- 大盛り契約者は、12月に向けてプランを見直す:40GB以下の月が多いなら、改定で安くなるため、慌てて解約する必要はありません
- 旧プラン(eximo・irumo)の契約者は、乗り換え先の比較を始める:値上げ幅が大きい(年6,600円〜)ため、比較の優先度が最も高いグループです
値上げは12月1日からです。11月中に慌てて動く必要はありませんが、乗り換えを考えるなら、MNPの手続きや端末の準備に余裕を持つため、10月中に比較を始めておくと安心です。
よくある質問(FAQ)
Q1. ahamoの料金はいくらになりますか? 2026年12月1日から、40GB以下が3,135円、40GB超〜60GB以下が4,125円、60GB超〜120GB以下が5,115円の3段階制になります。現行の30GB(2,970円)から、40GBで165円の値上げです。
Q2. 大盛りオプションはどうなりますか? 11月30日で提供終了します。12月1日以降は使った量に応じた3段階制に統合されます。大盛り契約者は、40GB以下の月は1,815円、40GB超〜60GB以下の月は825円安くなり、60GB超〜120GB以下の月だけ165円高くなります。
Q3. 勝手に高い料金の段階に上がることはありますか? 2026年11月1日時点のahamo契約者(大盛り契約者を除く)には、12月1日から上限40GBの無料オプションが自動設定され、上限を超えると通信速度が最大1Mbpsに制限されます。上位の段階には自動で移行しません(アプリで解除可能)。大盛り契約者には自動設定されないため、注意が必要です。
Q4. eximoやirumoも値上げされますか? はい。同じ12月1日から、eximo・5Gギガホ系は月550円、irumo(3GB・6GB・9GB)は月330円、irumo(0.5GB)は月110円の値上げです。ahamoより値上げ幅が大きく、契約数の約75%が対象とされています。
Q5. 値上げ後のahamoは、他社と比べて高いですか? 料金だけを比べると、HISモバイル30GB(1,999円)とは月1,136円、日本通信SIM 50GB(2,178円)とは月957円の差があります。ただしahamoには平日昼の速度の安定、海外ローミング、5分通話無料という強みがあります。
Q6. 乗り換えるならいつがいいですか? 値上げは12月1日からなので、11月中に慌てる必要はありません。ただしMNPの手続きや端末の準備に時間がかかるため、乗り換えを検討するなら10月中に比較を始めておくと余裕を持てます。
まとめ
- 2026年12月1日から、ahamoは40GB以下3,135円・60GB以下4,125円・120GB以下5,115円の3段階制に。30GBの人は月165円の値上げ
- 大盛りオプションは11月30日で終了。40GB以下の月なら大盛り契約者は1,815円安くなる
- eximo・5Gギガホ(+550円)、irumo(+110〜330円)の値上げ幅はahamoより大きく、旧プランの契約者が最も影響を受ける
- 値上げ後のahamoとHISモバイル30GBの差は年13,632円。ただし昼の速度・海外ローミング・通話込みはahamoの強み
- 昼はWi-Fi、海外に行かないなら、乗り換えの実額メリットは大きい
料金・条件は変動するため、最終確認はahamo公式サイトで行ってください。
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