IIJmioが、2026年12月1日の申し込み分から初期費用(契約事務手数料)を3,300円→3,850円に値上げすると発表しました。
ただ、この「550円の値上げ」だけを見て急いで11月中に申し込むのは、実はあまり合理的ではありません。IIJmioには初期費用が0円になる申し込みルートが以前から存在し、改定後もその扱いは変わらないからです。実額で比べると、値上げ幅(550円)より、申し込みルートの差(3,850円)のほうが7倍大きいというのが本記事の結論です。
本記事では、見落とされがちなSIMカード発行手数料まで含めて、申し込みルート別の「本当の初期費用」を1円単位で比較します。
本記事は公式発表の料金に基づく解説です。料金・キャンペーンは変動するため、最終判断の前に公式サイトで最新情報をご確認ください。
まず結論:何がどう変わるのか
| 項目 | 2026年11月30日まで | 2026年12月1日から |
|---|---|---|
| 初期費用(Webサイトからの申し込み) | 3,300円 | 3,850円(+550円) |
| 初期費用(エントリーパッケージ経由) | 0円 | 0円(変更なし) |
| SIMカード発行手数料 | 別途必要 | 別途必要(変更なし) |
対象は「IIJmioモバイルサービス ギガプラン」と「IIJmio eSIMサービス データプラン ゼロ」です。IIJは改定の理由を「持続的かつ安定的なサービス提供体制を維持するため」と説明しています。
見落とされがちな「SIMカード発行手数料」
初期費用の話をするとき、多くの記事が「3,300円→3,850円」だけを取り上げます。しかしIIJmioの契約時には、初期費用とは別にSIM発行手数料が必ずかかります。
| 回線タイプ | SIMカード発行手数料 | eSIMプロファイル発行手数料 |
|---|---|---|
| タイプD(ドコモ網) | 433.4円 | 433.4円 |
| タイプA(au網) | 446.6円 | 220円 |
ここで重要なのは、この発行手数料はエントリーパッケージを使っても無料にならないという点です。「エントリーパッケージなら初期費用ゼロ」という説明を見かけますが、正確には「契約事務手数料(3,300円→3,850円)がゼロになるだけ」で、発行手数料は残ります。
実額計算:申し込みルート別の本当の初期費用
タイプD(ドコモ網)・SIMカードで契約する場合の、実際に払う金額を比較します。
| 申し込みルート | 初期費用 | SIM発行手数料 | 合計 |
|---|---|---|---|
| ① 11月中に公式サイトから | 3,300円 | 433.4円 | 3,733.4円 |
| ② 12月以降に公式サイトから | 3,850円 | 433.4円 | 4,283.4円 |
| ③ 12月以降にエントリーパッケージ経由 | 0円 | 433.4円 | 433.4円+パッケージ代 |
| ④ 11月4日までに、公式サイトからeSIM(新規)(※期間限定) | 1,650円(1,650円割引後) | 433.4円 | 2,083.4円 |
読み取れるポイントは2つです。
① 値上げによる差は550円(①と②の差) 11月中に駆け込むと550円だけ安くなります。ただし、そのために契約を急ぐほどの金額ではありません。
② ルートによる差は3,850円(②と③の差) 一方、12月以降でもエントリーパッケージを使えば契約事務手数料は0円です。エントリーパッケージは数百円〜1,000円程度で流通しているため、パッケージ代を払ってもなお公式サイト直接より大幅に安くなります。
つまり、「11月中に急ぐかどうか」より「エントリーパッケージを使うかどうか」のほうが、はるかに金額インパクトが大きいわけです。
ただし「エントリーパッケージが常に最安」ではない
ここが判断の分かれ目です。IIJmioは公式サイトで、初期費用を割り引くキャンペーンを頻繁に実施しています。そして、こうしたキャンペーンはエントリーパッケージ経由の申し込みが対象外になっています。
いま実施中:eSIMの初期費用が1,650円割引(〜11月4日)
IIJmio公式のお知らせによると、現在は「eSIM初期費用割引キャンペーン」が実施されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 割引内容 | 初期費用から1,650円割引(3,300円→1,650円) |
| 対象 | ギガプランのeSIMの新規申し込み(音声eSIM・SMS付きeSIM・データ専用eSIM) |
| 受付期間 | 2026年11月4日23:59まで |
| 条件 | IIJmioのWebサイトからの申し込み/回線の種類ごとにmioIDあたり1回線まで |
| 対象外 | 物理SIM、同じ種類の2回線目以降、エントリーパッケージ(エントリーコード)を使った申し込み |
| 発行手数料 | SIMプロファイル発行手数料(タイプD 433.4円、タイプA・タイプI 220円)は割引の対象外 |
つまり、11月4日までに、eSIMで、公式サイトから申し込む人は、上の表のとおり2,083.4円(タイプDの場合)で済みます。エントリーパッケージを使う場合(433.4円+パッケージ代)と比べると、パッケージ代が1,650円未満なら、パッケージ経由のほうが安くなる計算です。
一方、物理SIMで申し込む人は、このキャンペーンの対象外です。また、12月1日以降は、キャンペーンの終了と初期費用の値上げが重なります。
そのため、実際の判断はこうなります。
- eSIMで、11月4日までに申し込める → 公式サイトから(割引後1,650円)か、エントリーパッケージ経由(0円+パッケージ代)かを、パッケージの価格と比べる
- 物理SIM、またはキャンペーン終了後 → エントリーパッケージ経由が安い(公式サイトは3,300円、12月1日からは3,850円)
申し込む直前に、公式サイトのキャンペーン状況を確認してから決めるのが確実です。キャンペーンは内容・期間が頻繁に変わるため、「前に見たときはこうだった」という記憶で判断しないでください。
他社の手数料改定と比べてどうか
2026年は、格安SIM各社で初期費用まわりの改定が続いています。
| サービス | 改定内容 | 適用時期 |
|---|---|---|
| IIJmio | 初期費用 3,300円→3,850円(+550円) | 2026年12月1日〜 |
| mineo | 契約事務手数料など各550円値上げ。eSIM発行料は無料化 | 2026年10月1日〜 |
| 楽天モバイル | 同一名義5回線目以降の事務手数料が3,850円 | 2025年11月19日〜 |
金額の水準としては、IIJmioの3,850円はmineo(eSIM契約で3,850円)と並ぶ形になります。初期費用の安さだけで選ぶなら、事務手数料が0円のHISモバイルや、初期費用0円の楽天モバイルのほうが有利です。
ただし初期費用は「一度きり」の費用です。月額料金で年間いくら変わるかのほうが、長い目で見れば影響は大きくなります。各社の月額を比べた記事は以下で解説しています。
今すぐ申し込むべきか、待つべきか
結論として、「値上げ前に駆け込む」ことを主な動機にする必要はありません。
- すでに乗り換えを決めている → 11月中に申し込めば550円得します。ただし焦る必要はなく、キャンペーンとエントリーパッケージの比較を優先してください
- まだ検討中 → 12月以降でも、エントリーパッケージやキャンペーンを使えば初期費用は抑えられます。プラン内容や月額で選ぶほうが合理的です
- 端末もセットで買いたい → IIJmioは端末セールが強く、そちらの割引額のほうが初期費用より大きくなることがよくあります
よくある質問(FAQ)
Q1. IIJmioの初期費用はいくらになりますか? 2026年12月1日の申し込み分から、Webサイトからの申し込みは3,300円から3,850円に値上げされます。11月30日までの申し込みは従来どおり3,300円です。
Q2. 値上げの対象になるサービスは? 「IIJmioモバイルサービス ギガプラン」と「IIJmio eSIMサービス データプラン ゼロ」が対象です。
Q3. 初期費用を無料にする方法はありますか? 家電量販店やネットショップで販売されているエントリーパッケージ(エントリーコード・パスコード)経由で申し込むと、初期費用は0円になります。この扱いは2026年12月1日以降も変わりません。
Q4. エントリーパッケージを使えば完全に無料になりますか? いいえ。無料になるのは契約事務手数料だけで、SIMカード発行手数料(タイプD 433.4円、タイプA 446.6円)は別途かかります。eSIMの場合はタイプAなら220円です。
Q5. 11月中に急いで申し込むべきですか? 値上げ額は550円なので、それだけを理由に急ぐ必要性は高くありません。それより、公式サイトのキャンペーンとエントリーパッケージのどちらが安いかを比べるほうが、金額インパクトが大きくなります。
Q6. すでにIIJmioを契約している場合、影響はありますか? 今回の改定は新規申し込み時の初期費用が対象です。既存契約の月額料金が変わるものではありません。ただしSIMの再発行や回線追加をする場合は、その時点の料金が適用されます。
まとめ
- 2026年12月1日から、IIJmioの初期費用が3,300円→3,850円に値上げ(+550円)
- エントリーパッケージ経由なら、改定後も初期費用は0円のまま
- つまり値上げ幅(550円)より、申し込みルートの差(3,850円)のほうが7倍大きい
- ただしSIMカード発行手数料(433.4円〜)はどのルートでも別途必要
- 公式サイトの初期費用割引キャンペーンとエントリーパッケージは併用できないことが多いため、申し込み直前に両方を比べるのが確実
料金・キャンペーンは変動するため、最終確認はIIJmio公式サイトで行ってください。
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